2012年10月30日

iPhoneを持ってるだけで、連行、逮捕の対象に

compare_hero世界中で今、爆発的に売れてるiphone、だがチベットではこれを持ってるだけで逮捕の原因となるという話。

Tibet Timesによれば、10月23日、チベット自治区ナクチュ地区ソク県で1人の僧侶がリンゴ印の携帯を持っていたとして連行、逮捕されたという。チベット語ではapple製品のことをཀུ་ཤུ་རྟགས་ཅན་(クシュ・タクチェン、リンゴ印)と呼ぶ。リンゴ印の携帯とはiphoneのことである。

僧侶の名はタシ・ノルブ(བཀྲ་ཤིས་ནོར་བུ་)、19歳。ソク県の隣のシン県にあるウーセル・ドゥプデ・オゲン・ダムチュ・リン(འོད་གསལ་སྒྲུབ་སྡེ་ཨོ་རྒྱན་དམ་ཆོས་གླིང་)というニンマ派の古刹僧院に所属していた。

この地方一帯(ソク県、シン県、ディル県)は08年以降、厳しい弾圧が続いていることで有名である。特に最近、共産党十八大会を控え、さらに厳しい警戒の下にあるという。至る所に検問所が設けられ、身体検査が行われ、特にリンゴ印の携帯を持っていることが見つかれば、連行され、wechat等を通じ外国と連絡を取った経歴がないかどうかをチェックされるという。

今回逮捕されたという、僧タシ・ノルブはiphoneを持っていただけで逮捕されたのか、外国と連絡を取ったことが判明し、逮捕されたのかは、記事中に書かれていないので分からない。

iphoneだけはチベット語がプレインストールされており、チベット語でメール等を書き、直ぐに外国に送る事ができる。もちろん写真や映像も送れる。中国には偽iphoneが沢山流通しているらしいが、偽物であろうと工夫すればチベット語が打てるようになるという。焼身の情報や写真など、最近亡命側に送られて来たものの多くはiphone経由だった可能性は高い。だから当局も警戒しているというわけだ。

25日に2人が焼身したディル県もこの近くである。厳しく弾圧される地区だからこそ焼身も起ったということであろう。

参照:30日付けTibet Timesチベット語版http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=6829

rftibet at 20:42│Comments(0)TrackBack(0)

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