• Twitter
  • Facebook
  • Google+
  • RSS

「勉強時間は1日平均39.2分」「アルバイト収入は増加」 大学生を対象とした生活実態調査



http://www.univcoop.or.jp/press/news_2/news_detail_221.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130214/k10015505041000.html

同調査は、全国の国公立および私立大学の学部学生を対象として、2012年10月~11月に実施されました。サンプル数は8,609人で、その構成比は国公立が60.2%、私立が39.8%。また、学部別では文科系が47.6%、理科系が39.7%、医歯薬系が12.7%です。

■ アルバイト収入は増加 自宅生の奨学金は減少

学生の経済状況について、自宅生・下宿生共にアルバイトによる収入が増加しています。特に下宿生では、前年比プラス1,560円と大きく上昇しており、仕送りが減少しているにも関わらず、5年ぶりに収入の合計が増加しています。「奨学金の平均受給額」は、下宿生では前年比プラス210円とやや増えていますが、自宅生ではマイナス1,420円となっています。
暮らし向きについての質問では「大変楽な方」が5.5ポイント増加、「楽な方」が1.6ポイント増加し、合計で50.5%になりました。「ふつう」は4.4ポイント減少しています。

■ 女子の約1割が、結婚や妊娠を機に転職や退職を希望

就職予定の4年生が抱える不安について、内定者では「自分が仕事を続けられるか」が25.4%から34.8%に増加しています。非内定者では、「就職できるか」が45.2%から46.7%に微増していますが、「希望の会社に入れるか」は13.9%から9.4%に減少しており、「就職先の“希望”自体が縮小する傾向となったのではないか」と分析されています。
卒業後最初の職場について、転職や中途退職を考えている学生は15.3%でした。大学生活の重点が「資格取得」の学生は、転職や中途退職を「したくない」傾向が強いことが分かったそうです。女子の11.7%は「結婚・妊娠を機に」転職・中途退職を考えています。特に非内定者の女子では14.3%と、内定者女子の9.9%に比べ高い数字を示しています。

■ 大学の勉強時間は1日平均39.2分

授業を除いた「大学の勉強時間」(予習・復習・論文など)は1日平均39.2分でした。専攻別では文科系が28.4分、理科系が48.3分、医歯薬系が52.1分という結果になっています。
学年別では、文科系でも理科系でも学年が上がるごとに勉強時間が増えていますが、文科系では学年が上がるほど1週間の勉強時間が「0」という回答が増えています。
入試の形態別に見ると、推薦入試の学生に比べ、一般入試によって入学した学生の方が「大学の勉強時間」と「大学以外の勉強時間」(就職に関することや関心事)のいずれも長い傾向にありました。しかし、授業も含めた大学の勉強時間では、両者に差は見られなかったとのことです。

文: 古関崇義

関連エントリー