80年代後半に活躍した女性デュオ、BaBe(ベイブ)の二階堂ゆかり(44)の長女、満月あいり(みつき・あいり、19)が、舞台で本格的に女優デビューする。BaBeはユーロ・ビート系のカバー曲で当時、新人賞を総ナメにしたが、あいりも「将来はシンガーになりたい」と意欲満々だ。
あいりが出演するのは、吉野紗香(29)主演の「江古田スケッチ」(17〜21日、東京・銀座、みゆき館劇場)。
1978年に「竹内緑郎と旅行カバン」が歌った同タイトルの曲をモチーフに、劇作家の朝倉薫さんが脚本・演出を手がけた。曲は日大芸術学部、武蔵野音楽大学、武蔵大学の3大学がある東京・練馬の江古田の学生気質が歌われていた。
物語は、現在もライブハウスとして知られる喫茶店「江古田マーキー」が舞台で、あいりは女優を目指す“日芸”の学生を演じる。
「演じれば演じるほど内面的に難しい役なので苦労しています。1人でも多くの人に感動を与えられるように役を演じていきたい」と、あいり。
今は、演じる楽しみを噛みしめながらも、将来は「歌って踊れるシンガーになるのが夢なんです」と話す。母譲り?
「小さい頃は、BaBeのヒット曲ばかりを聴かされていましたが、お母さんのことは意識していません。歌は、お母さんよりうまいと思っています」
なかなかの根性だ。
BaBeは、近藤智子(43)と二階堂のデュオとして87年デビュー。流行りのユーロビートを取り入れ、踊りながら歌う「Give Me UP」や「I Don‘t Know」などヒット曲を連発し、日本レコード大賞新人賞など各賞を総ナメにした。二階堂の結婚とともに90年に解散。芸能界を引退後に生まれたのがあいりだった。
公演日程の詳細は、朝倉薫演劇団(http://aked.jp)で。