都内の放射線量「健康に影響なし」 100カ所で測定
東京都が都内100カ所を対象に実施した大気中の放射線量の測定結果が23日、出そろった。線量は毎時0.20~0.02マイクロシーベルトで、計13カ所で同0.10マイクロシーベルトを上回った。23区東部が高めで多摩地域が低めだったが、都環境保健課は「いずれも健康に影響を与えるレベルではない」としている。
測定は区市町村の要望を受けて15~22日に実施した。都職員が2班体制で公園や学校を回り、持ち運びできる測定器で放射線量を調べた。
放射線量が最も高かったのは葛飾区の花の木小学校で、高さ1メートルの地点で毎時0.20マイクロシーベルト。そのほか、江戸川、墨田、足立、北の4区でも同0.10マイクロシーベルトを上回った。最低は八王子と町田の計2市5地点で、同0.03マイクロシーベルトだった。
一方、高さ5センチメートルでは毎時0.19~0.02マイクロシーベルトで、計8区13地点で同0.10マイクロシーベルト以上の値が測定された。最高は高さ1メートルと同様に葛飾区の花の木小学校。最低は八王子市の宇津貫公園で測定された同0.02マイクロシーベルトだった。 都は各地点の測定結果について、都健康安全研究センター(新宿区)のホームページで公表している。