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モータリゼーションや少子化による利用客の減少で全国のローカル鉄道が経営難に直面するなか、堅調な経営を続ける異色の第三セクターがある。茨城県ひたちなか市と茨城交通が出資し、勝田-阿字ケ浦間(14.3キロ)を結ぶ「ひたちなか海浜鉄道湊線」だ。廃線の危機を乗り越え、地元住民や観光客に愛されるその魅力を探った。
ヒラメやカツオなどの水揚げ基地として知られる那珂湊漁港(ひたちなか市)近くに昭和レトロ感あふれる建物が見えてきた。湊線の那珂湊駅だ。職場から帰宅するため駅舎内で列車を待っていた同市在住の会社員女性(59)は「高校生のとき湊線で通学した。最近また乗るようになり、懐かしい気分を味わっている」とうれしそうに話す。
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