米Appleは現地時間2010年11月9日、電通と提携し、モバイル広告プラットフォームの「iAd」を日本で2011年初頭より展開すると発表した。電通がiAd広告の販売と制作を担当し、Appleがスマートフォン「iPhone」と携帯型メディアプレーヤー「iPod touch」に向けた広告を配信する。

 iAdはAppleのモバイルOS「iOS 4」に組み込まれたプラットフォーム。iPhoneなどの利用者に、使用中のアプリケーションを中断することなく広告を配信する。利用者は、ゲーム中やビデオの再中などでも、広告にある商品やアプリケーションを購入あるいはダウンロードすることができる。

 iAdネットワークに参加する開発者は、さまざまなフォーマットの広告を手軽にアプリケーションに取り入れ、iAdネットワークの収入の60%を受け取れる。

 日本では、電通の子会社であるサイバー・コミュニケーションズ(cci)が、広告制作とプランニングを含むワンストップサービスを提供する。iAdによる広告配信は、米国では7月1日から始まっている。

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