【4月24日 AFP】ベトナム中部で謎の皮膚病が発生し、世界保健機関(WHO)や現地の医療関係者の間で懸念が広がっている。

 この病気にかかると手足が硬くなり、ひどいやけどのような潰瘍ができる。すでに170人以上が発症し19人が死亡しているが、原因は分かっていない。

 WHOのハノイ(Hanoi)事務所長は、まだベトナム政府から支援要請を受けていないためWHOはこの病気の公式報告を見ていないと語った。患者は中部のクアンガイ(Quang Ngai)省のバト(Ba To)地区に集中しているもようで、WHOとしては、それ以外の地区でこの病気が発生したとの情報は聞いていないという。

 バト地区の医療センター長は、ベトナム保健省の調査結果が出ていないため詳しいことは分からないが、自分が知る限り政府は外国の専門家をこの地区に招いて調査に協力してもらう方針のようだと述べた。また、亡くなった人の多くは10歳未満の子供だと付け加えた。

 この病気に感染した人のうち約1割は深刻な肝臓障害になるが、感染力はあまり強くなさそうだと報じられている。(c)AFP