横須賀市長選、吉田雄人氏が再選したのは、小泉進次郎氏の力不足ではなく現職への評価【党幹部の動き】

神奈川県の横須賀市長選が30日投開票され、無所属現職の吉田雄人氏が再選した。自民・公明推薦の元副市長広川聡美候補の選対本部長を務めた小泉進次郎氏は「私の力不足。」と発言。この発言に批判的な意見が出ている…
時事通信社

神奈川県の横須賀市長選が30日投開票され、無所属現職の吉田雄人(ゆうと)氏(37)が、自民・公明推薦の元副市長広川聡美氏(61)と、共産党支持の元市民団体代表岸牧子氏(56)を破り、再選した。

参院選を控え、安倍内閣が圧倒的に高支持率を誇っているが、全国的な人気を誇る自民党青年局長小泉進次郎氏のお膝元では、自民党が敗北したことになる。進次郎氏は広川氏の選対本部長も務めていた。24日の日刊スポーツは、進次郎氏が語った言葉として「横須賀の荒れた政治闘争。大将が戦果を上げるには、汚れ役が必要だ。私が汚れ役まで担う」と報じていた。

産経ニュースは、広川氏の落選が決まった時の進次郎氏の様子を、下記のように報じている。

広川氏の落選が決まった後、進次郎氏は支持者を前に「自分の選挙以上に全力を尽くしましたが、力及ばず勝利をつかむことができなかったのは、私の力不足以外ありません。広川さんに、奥様に本当に申し訳ない」と陳謝。広川氏の敗北の弁に時折、涙ぐむ場面もあった。

(産経ニュース「横須賀市長選で自公敗北 選対本部長・小泉進次郎氏、涙ぐみ「私の力不足」」2013/7/1 00:09)

吉田氏は、選挙カーを使わず、自転車で市内を回って活動。既存政党などの推薦も受けなかった。選挙戦では、「選ばれるまち、横須賀」という骨太のビジョンを掲げ、財政の健全化、地元経済の活性化、育児支援の充実などを主張した。若さもあり、幅広い層から支持を集め、87,185票を獲得。前回は68,628票に対して2万票近く得票数を伸ばした。

なお、この選挙の投票率は50.72%となり、前回の市長選の45.22%を5%も上まわった。

インターネットでは、進次郎氏の人気によるものではなく、候補者の資質で票がわかれたのではという意見が多数出ている。

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