この「COGOO」が普及すると、自転車レンタル業界がちょっとスゴイことになりそうですよ。ホントにたったの3ステップで自転車レンタルできちゃうです。
1) COGOO対応の駐輪場を発見
2) スマホのアプリで開錠
3) 好きな場所へGO!
なんてことも可能になります。もちろん、使い終わったら「COGOO」対応の駐輪場に戻さなきゃダメでしょうけど。
「COGOO」は利用者が簡単に利用できるだけでなく、これまでの無人の自転車レンタルシステムのネックとなっていた初期導入コストを大幅に減らすことに成功したそうです。
これまでの無人の自転車レンタルシステムの導入には以下のものが必要でした。
1. 駐輪ラック
2. 電源(精算機や駐輪ラックに必要)
3. 通信端末
4. 精算機
5. 電子錠
これらの設備を設置可能な場所の確保はもちろんのこと、初期導入時に10台以上のまとまった台数が必要な場合も多いようです。当たり前のことですが、導入後にシステムを維持していくためのランニングコストも色々とかかりますよね。
一方で、「COGOO」は以下の特長を持ちます。
・設備は自転車と電子錠のみ(ステーションの移設も容易に可能)
・ステーションは1台分のスペースからでもOK(デッドスペースでも運用可能)
・設備導入の初期コストが従来の約1/4
・1台の自転車を何人かで共有することも可能
・(アプリを介してスマホなどの通信を利用するので、)電子錠に通信端末が不要
要するに、従来システムで必要になっていた設備のうち、電子錠だけが残り、新たにスマホ+専用アプリが必要になるというイメージですね。
今のところ、Androidアプリのみの対応なので、Androidスマートフォンかタブレットが必要になりますが、いずれはiPhone、iPad、携帯電話などにも対応するそうです。
なお、横浜国立大学では4月9日(月)から実験的に導入され、まずはステーションが2ヶ所、利用者を絞って10台でスタートするそうです。今後段階的に利用できるステーションや台数を増やして、6月には9ヶ所のステーションに合計100台を設置して、利用条件を満たす学生や教職員が利用可能になる予定だそうですよ。
「COGOO」をいち早く体験できる横浜国立大学の人たちはちょっと羨ましいですね。でも、この実験導入で見つかった問題などを改善して、いずれは観光地や街中でも利用できるようなるのでしょうね。その日を楽しみにしたいと思います。
[COGOO]
自転車シェアリングシステム「COGOO」実験導入開始![横浜国立大学]
リレーションズ株式会社からの「COGOO」プレスリリース[横浜国立大学]
(KENTA)