やらせで喜んでいる日本と観光庁長官の醜態またまたいい加減な国際公約

2011年05月27日

活況に沸く香港

香港は今、日本のバブル期と同じような状況になっており、これがいつまで続くかという問題になります。

香港は今、2つの問題に直面しています。

一つはタクシーが少なくなったことです。
これは台数が減ったのではなく、乗る人が多くなり、遊んでいるタクシーが減ったのです。
日本のバブル期にも同じような状況がありましたが、それに匹敵する程のタクシー乗車難となっているのです。

そしてもう一つの問題は、ブランド店に入るのに入店制限が掛っており、外で待つ必要が出ているのです。
エルメスでもシャネルでもフェラガモでも、中国人(香港人)が店の外で列をなして待っているのです。
所謂、女性のニューリッチ層が出てきており、ブランド商品を購入しているのです。

この「ブランド」ではもう一つ気がついたことがあります。

ヨーロッパの高級車が増えたことです。
日本では最近やたら「自転車」や「軽自動車」やプリウス等の安っぽい車が目立ちますが、ここ香港ではベンツ、BMW、アウディ等のヨーロッパの新車が目立つのです。
前回香港に来た時よりはるかに目立っており、ここに来て高級新車を購入する香港人が増えてきたと言えるのです。

これが地に足付いた消費なら問題はないのでしょうが、不動産バブルでの活況であれば、金利が上がり資金の流れが変われば、一気に消滅します。

ただ、この香港のすごいところは人が多く、末端の香港人(他の移民等も含め)は景気の善し悪しには全く関係ない生活を送っており、このような末端の香港人が多いため、香港の不動産バブルが崩壊しましても、実態経済への影響は殆んど及ばないかも知れません。

即ち、今でも超ピラミッド形式の階層が出来あがっている【香港】であり、これら<頂点の資産家>はごく少数しか存在していませんが、バブル崩壊でも無借金で、かつ、蓄えがあるために殆んど影響を受けずに逃げ切り、中間を占める<ニューリッチ層>は目いっぱい借金し浪費をしていますので消滅します。
そして大多数を占める<普通・貧困層>が香港では大多数を占めていますが、景気の良し悪しに関係なく、日々変わらない生活を続けることになると思います。

この<底辺経済>が強い(多い)ところはバブル経済が崩壊しましてもしぶとく生き残ることになりますが、日本はこの底辺経済が1987年当時には殆んどなかったために、1987年以降のバブル経済崩壊で殆んどの国民(中間層)に影響を与え、いまだに影響を引きずっているのです。

香港程、貧富の差の激しいところはありませんが、それでも若い香港人は必死で働き、少しでも上を目指そうとしており、このエネルギーは物凄く感じます。
このエネルギーは香港不動産バブル崩壊後の回復を早める原動力になるはずですが、では日本はどうでしょうか?

日本ほど今、エネルギーのない国はありません。
皆が沈んでしまっており、これは震災前からの現象であり、もはや手をつけることが出来ない程、日本社会は落ち込んでいます。

こちらに来て3年になる会社経営者の方と話しましたが、香港に移住して税金は17%程度で安く、配当金は一切無税であり、香港は資産家を作る政策をとっている国だと力強く述べていましたが、まさにそうかも知れません。

日本は資産家(お金持ち)を悪という考えでおり、高額所得者への課税を強化するとか、資産課税をするとか、しか出てきておらず、これでは「どうぞ国外に出てください」と言っているようなものです。

この会社経営者の方が3年前に香港に移住しているとは全く知りませんでしたが、海外に移住できる資産家や会社経営者が香港やシンガポールに移住することになれば、日本では税収など上がるはずもありません。

今の政府が続けば、日本から企業は出て行き、資産家は出て行き、残るは出ていけない力のない企業や個人という状態になりかねません。
その時、税収はどうなるでしょうか?

香港がアジアの核になる日も近いのでしょうが、日本の凋落はもはや止めようもないのかも知れません。









nevada_report at 22:43│
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