先月、東京スポーツ新聞社の主催で、新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの3団体が中心となって行われる東北地方太平洋沖地震の復興支援イベント=「ALL TOGETER」の開催が発表された。

8月27日(土)日本武道館を舞台に行われる同大会は、79年に同所で行われた夢のオールスター戦を彷彿とさせるもの。当時は、ジャイアント馬場とアントニオ猪木のBI砲がタッグを結成し、アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シンの極悪コンビと夢の対戦を行っている。

まさに32年ぶりの大会開催と相成るわけだが、プロレス界のアイコン=アントニオ猪木がなんと同イベントからお呼びが掛からず激怒しているというのだ。

これは、24日発売の「週刊アサヒ芸能」(6.2号)記事によるもので、同誌は『A猪木が「復興支援大会」に呼ばれず激怒 主催東スポと大ゲンカしている!』との見出しで、関係者の談話を掲載している。

記事でコメントしているスポーツ紙記者は、「主催する東京スポーツと猪木との間に、距離ができているからでしょう。東スポ内は今、旧全日であるノアの担当記者らが幅を利かせているんですよ」と語り、東スポ内での体制変化を理由に、猪木−ノア間の溝を伝える。

また、このオールスター戦に対抗するといわんばかりに、今月2日、別のチャリティイベント開催を発表した猪木。スポーツ記者は、「猪木なら他団体の選手はもちろん、海外団体とも太いパイプを持っています。サプライズゲストとして有名レスラーや、格闘家をキャスティングすることも十分可能でしょう。しかも開催日時は『ALL TOGETER』と同日の8月27日が候補にあがっているというからタダごとではない。この猪木の行動に対し、東スポ側も対抗措置を画策。『ウチの紙面で猪木のイベント記事は取り上げるな!』と“禁止令”が出たとも聞きました」と明かしている。

ただでさえ、人気が低迷するプロレス界において、これ以上、シェアの取り合いは避けたいところだが、震災があっても尚、業界が一枚岩となることはなさそうだ。

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