賃貸管理ソフトウェア「賃貸名人」などの販売を行うダンゴネット(東京都武蔵野市)は、新サービスとして、電話番号や住所入力で入居者の基本情報を照会するASP型システム「与信名人」を開発した。10月から本格的に販売を開始する。
「与信名人」は、入居希望者の基本情報である「電話番号」や「住所情報」をシステム上の照会ページにて入力することで、「現在利用されている電話番号が本物か否か」「実在する住所なのかどうか」が即座に確認できるシステム。
利用電話の過去の料金滞納月数などもその場で確認できることから、信用情報の確認としても使用できる。使用に関わる国内のすべての番号情報(固定電話2億5000万件、携帯電話1億4000万件)は、バックシステムにより毎月、全件の番号を確認し更新する。
「最近では、部屋に入居したいがためにプリペイド式の携帯電話を契約する人もいると聞くが、そうした経緯や事情まではなかなか不動産会社もその場で確認することができない。あくまでも入居希望者の虚偽申請を防ぐことにあるが、同時に、更新時には連帯保証人情報の確認作業としても有効だ」(松川雄二社長)
システムは同社のソフトウェア「賃貸名人」との連動も可能だが、単品での販売も積極的に行っていく。料金は"月額""年額"それぞれ3タイプの全6パターンを用意。月額利用の最安値パターンでは、月々1万円の管理費用が発生し、1件の照会利用料は200円。現状、入居者の与信紹介は不動産会社のスタッフが電話連絡などで確認していたが、今回のシステム開発を機に確認業務の効率化を提案する。
「入居審査は個人の裁量で判断されがちであり、決して良いこととは言えない。導入することで社内の一つの物差しとして作用できれば」(松川社長)と話す。
年内までに100本、半年後には300本の販売を目標としている。