介護職員、たん吸引など可能に 首相が法整備指示
菅直人首相は26日、東京・青梅市内の高齢者専門医療施設を視察した後、高齢者のたん吸引や胃に通したチューブから流動食を入れる「経管栄養」などの医療行為を在宅介護の職員などがするための法整備を急ぐよう、厚生労働省に指示した。介護現場の人材不足を解消することが狙い。あわせて、介護職員への医療行為に必要な研修を、今年度中に実施することも指示した。
通常、医師や看護師にしか認めていないたん吸引や「経管栄養」などの医療行為は一定の条件のもとで、特別養護老人ホーム(特養)の介護職員にも認めている。ただ、法整備が遅れており、介護現場では実施をためらうことも多いという。