「成功」と「失敗」の法則

「成功」と「失敗」の法則

「成功」と「失敗」の法則


ある日、家に帰ると机の上に置いてありました。到知出版さんが送ってくれた模様ですが、なぜ送られてきたかは定かではありません。月刊到知を購読してるので、それのおまけとか?


その昔(たしか学生のころ)、盛和塾の方と名刺交換したことがあって、それ以降なんとなく一方的に親近感を感じてる稲盛さんですが、それにしても字のでかい本ですね。別に書き下ろしたわけではなく、月刊到知の巻頭言をまとめてみました的なものなのでしょうがないんでしょうけど、ハードカバーにする必要あったんかいな。


メッセージは非常にシンプルで、彼の考える「成功」の定義とそこに到るために必要な心構えについて、同じ事を何度も繰り返して説明するという手法(まさに彼の教え通り)で有り難くお話を頂いております。要するに、これは「成功」なのか「失敗」なのか考えているうちは「成功」することはない、ってことですよね。悩ましい。


繰り返しの重要性はよく分かるのですが、ある程度の工夫を施した繰り返しでないと逆効果にもなりえるのではないかな、と。そういう意味で、ちょっと説得力に欠ける一冊になってしまった気がします。まさに「これからの日本を担う若い人たちに、ぜひ理解してほしかった」のであれば、もう少し伝え方を考えた方がよいですよね。まぁ、ファン以外は読まないでしょうから無問題なのかな。(あぁ、なんて恐れ多いことを書いているんだろう)


さらに言ってしまえば、フラット化する世の中においてこのスタンスを徹底すると、いったい日本はどうなるか。思考実験してみるだけでも面白い。


メモ:

  • P.17 もちろん、あの世には地獄も極楽もある。もっとも、おまえが思っているほどの違いはない。外見上は地獄と極楽はまったく同じだ。違っているのは、そこに住んでいる人の心だけなんだよ。地獄には自分のことしか考えない利己的な人が住んでおり、極楽には思いやりに溢れた利他の心を持っている人が住んでいる


  • P.30 私は半年間にわたり、自分の「思い」がどのようなものかを問い続けました。「動機善なりや、私心なかりしか」とう言葉に込めて、第二電電起業の「思い」に「不純なものはないのか」と、自分に厳しく問うていったのです。
    • どうやって不純でないと判断できるのか?まぁ、明確な基準がないから稲盛さんでも半年かかるのか。



ーP.59 幸福になれるかどうか、それは心のレベルで決まる。つまり私たちがどれだけ利己的な欲望を抑え、他の人に善かれかしと願う「利他」の心を持てるかどうか、このことこそが幸福の鍵となるということを、私は自らの人生から学び、確信しています。

    • 自分の幸せと、自分の子供の世代の幸せと合わせて考える必要があると思うのですが、フラット化する世の中で生き残るためには、もう少し言葉が必要な気がする。


  • P.86 結局、豊かさというものは「足るを知る人」しか実感できないものであり、「足るを知る」という精神構造があってはじめて実感できるものなのです。日本人がまだ豊かさを実感できないとすれば、それは貧弱な精神に由来するとしか思えないのです。
    • 「足を知る」ことが成長意欲を阻害することにならなければ良いのですが。


  • P.122 企業を発展させていこうとするなら、まずは経営者が人間としての器、言い換えれば、自分の人間性、哲学、考え方、人格というものを、絶えず向上させていくよう、努力を重ねていくことが求められているのです。
    • 企業活動においては「足るを知る」必要はない?いや、わかってるんですけどね。重箱の隅をつついてすいません。

文字化け問題とメール文化の終焉を結びつけてみる

文字化け、って昔からあって未だに無くなりませんよね。(私の身の回りだけ?)


文字化けメールを受け取ることはほとんど無くなったんですが、こちらから送ったメールが文字化けしてしまうとかは未だに頻発してます。


自分が文字化けメール受け取った場合は、エンコード変えたりして何とか解読できるんですが、「送られてきたメールが文字化けして読めない」とか斜め上目線で仰ってこられる方におかれましては、もちろんそんなスキルもモチベーションも持ち合わせているわけはなく、結果、なんかすんませんみたいな感じになってしまう。


おそらく、Macを素人的に使ってるあたりが根本原因なんでしょうね。なぜかiPhoneiPadの標準メールアプリ使っててもPC宛だと頻繁に文字化けでたり。クレーム頂くことしきりです。


みんなが「Chrome上でGmail」とかにしちゃえば、そんな悩みもなくなるよねと思ってたけど、どうも最近Gmail経由でメール送信すると異様に先方の受信が遅かったりするし、悩みはつきません。たぶん会社のアカウントをgmailサーバで送信しようとしてるため。というか、会社のアカウントなんて最早不要なんですけど。


一方で、「メールの時代は終わった」っていう話がありますよね。


終わったというよりは、徐々に変わりつつある「人間同士のコミュニケーション要件の変化」に対して旧来の電子メールがついて行けない過渡期的な状態ということ。もちろん、電子メールならではの使い道は残るわけですが、なんでも電子メールって時代は終わってますよね、と。


確かに、在籍状況を確認しながら社内チャットなんてのは以前から便利だったし、TwitterとかFacebook上でのそれもそうだけど、ちょっとカジュアルモードなコミュニケーションが生産性をあげているという実感はある。余計な挨拶なしで要件にはいれる効果とか、無駄に長い文章(ex.このblogとか)を送りつけにくいフィルター効果とか。ファイルサーバに置くほどではない共有資料なんかは、どう考えたってIMベースで添付しちゃうのが一番はやい。


当然ながらテキストベースのコミュニケーションに限った話じゃなくって、既に多くの企業でやってるけど、遠隔拠点間をビデオ会議で常時接続しておき、空気感を共有しちゃうのだって恐ろしく低コストでできるし(セキュリティの問題は残るが)、そういうのがワークスタイル/ライフスタイルの進化および退化に著しく貢献するものであろうことは想像に難くない。


あとはそこに自動認識技術をどう織り込んでいくか、という話ですが、それはまぁ置いといて。


だから今後の日常的なコミュニケーションは基本的にSkypeチャットかSNS系のチャットで!って言いたいところですが、私のSkypeに登録されているのはわずか4人。しかも今のところ一緒に仕事とかプロジェクトをこなせるような感じでもない。。。


というわけで、他責な観点で文字化けに悩んでいるより、はやく皆にSkypeつかってもらおうよ!(>自分)、という戒めでした。(無理矢理blog書いてる感がすごいことになってますね)

文字化け問題から脱却するために

  • みんなにSkypeTwitterFacebook/その他IMを使って仕事的なコミュニケーションをしてもらえないかお願いしてみる。使わない理由も聞いてみる。
  • どういう条件下で文字化けが起きるのか、Google先生とか詳しそうな人に聞いてみる

2011年02月15日のできごと