石原氏「パチンコと自販機、考え直そう」 節電要請も
「東京の力を国のためにささげよう」。4期目の当選を決めた石原慎太郎氏(78)は10日午後8時50分ごろ、東京都港区の事務所に集まった支援者100人余りを前に呼びかけた。東日本大震災の被災地に配慮し、当選後の万歳は自粛した。
この日も防災服姿で現れた石原氏は次の4年間の政策について「(これまでと)同じことをやるしかないんだ」と強調。防災分野では「震災で東京が完全な防災都市ではないことが分かった。都民が安心して暮らせるよう努力をしなくてはいけない」と話した。被災地への支援は「要望があったら何でもやります」と表明した。
また「パチンコと自動販売機は大きな電力を使う。生活様式を考え直したらいいんじゃないか」と節電を求める可能性に言及。「自販機が無くたって生きていける」と強調した。
震災対応の公務を優先しほとんど選挙活動をしなかった同氏だが、圧倒的な強さを見せて早々と勝利を決めた。事務所1階に集まりテレビを見守っていた支援者らは当選確実の一報が流れると拍手したり、お互いに握手したりして喜んだ。
支援者の男性の一人は「震災で漠然とした不安が都民に広がるなか、方向性を示してくれそうな石原さんに票が集まったのだと思う」と話していた。