The Spirit in the Bottle

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ベスト映画落穂ひろい! その1 ローラーガールズ・ダイアリー

 たくさんの映画ブロガーの2010年ランキングなどを見て、観てる人はほぼ全員がベストに挙げている「ローラーガールズ・ダイアリー」「(500)日のサマー」「オーケストラ!」などをレンタルで借りてきた。このうち「(500)日のサマー」「ローラーガールズ・ダイアリー」は公開時、観たかったけど都合が付かず観れなかったもの。「オーケストラ!」にいたっては今回初めて存在そのものを知った次第。
 そこで「落穂ひろい」と題してそれらを簡単にレビュー。最初は「ローラーガールス・ダイアリー」。

ローラーガールズ・ダイアリー


 ところで僕は何故この作品を観に行かなかったのだろう?誰か教えてください。
 最初の方は田舎で燻ってて浮いている女の子の話と言うことで雰囲気が「ゴーストワールド」と似てるなあ、という程度だったのだが、ローラーゲームを観に行く途中でラモーンズがかかる辺りから俄然(個人的に)盛り上がってきた。「ゴーストワールド」ミーツ「チアーズ!」といった感じの作品。
 監督はドリュー・バリモア。この人の(映画&音楽)センスは「チャーリーズ・エンジェル」で証明済みなのだが監督としても優秀なことを証明したね。
 キャスティングが素晴らしくてエレン・ペイジのチームにドリュー本人や「デス・プルーフ」のゾーイ・ベル。そしてライバルチームにジュリエット・ルイスがいる。ジュリエット・ルイスは最近でこそあんまり露出が少ないが90年代にはそれこそ現在のエレン・ペイジのような立ち位置にいた女優だと思う。勿論「ナチュラル・ボーン・キラーズ」とかでこういった暴力的な役柄も慣れっこだしね。
 エレン・ペイジの母親役は「ミスト」で狂信的なキリスト教原理主義者を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデン。今でもそのイメージが残ってて今回も娘をコントロールしようとする母親という感じなのだが最終的に親子和解に至ってよかった。うん、よく見りゃ美人だよ(実は「ミスト」のときも狂えば狂うほどカリスマ性が増して美人に見えたものだった)。
 男連中が揃いも揃って女性の下位にいるのが素晴らしい。ドリュー人脈駆使していると思われるのがウィルソン兄弟*1の長男アンドリュー・ウィルソン。そしてローラーゲームの司会をするのがジミー・ファロン。この人に限らないけど「サタデー・ナイト・ライブ」出身の人ってなんだか日本ではいまいち扱いが悪い気がする。
 勿論主演のエレン・ペイジが素晴らしい。劇中で17歳なのに22歳と偽るけどこの撮影の時は既に二十歳は越えてたはず。でもそうは思えないルックスが素晴らしいね。それに体がちっちゃくて特にゾーイあたりと並ぶと身長差が凄くて説得力が減るんだけどそこは小回りの利くキャラということで爽快さに変えている。実に快活なガールズ・ムービー。

ローラーガールズ・ダイアリー [DVD]

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 さて、そうするとこれはベストに入る作品アクションヒロインとしても「インセプション」とこれでエレン・ペイジはランキング入りするだろう。まあ、劇場で観てないので他の作品と順位交換とかはしないけど。
 さあ、このまま次は「オーケストラ!」に突入(新作1泊2日で借りたので早く観ないといけないのだ!「(500)日のサマー」は年明けの鑑賞になるかもしれない)。
 エレン・ペイジの水中ストリップもあるよ!

*1:残りの二人はオーウェンとルーク、こちらの方が有名ですね