×

出荷制限の解除ルールを一部変更~政府

2011年6月28日 2:33

 政府は、福島第一原子力発電所の事故の後、国の基準を超える放射性物質が検出された食品について、出荷制限の解除のルールを一部変更した。

 現在、国の基準を超える放射性物質が検出された食品については、政府の原子力災害対策本部が都道府県知事に対し、対象の市町村を明示して、出荷しないよう指示している。その後、1週間ごとに検査し、放射性物質が3回連続、国の基準を下回った場合に限って出荷制限を解除していた。

 政府は今回、出荷制限解除の基準を変更し、新たに放射性セシウムの検出結果を条件に追加した。いったん放射性セシウムが検出された後、その市町村内の3か所で1回ずつ検査した結果、3か所とも検出されなければ、その市町村に限って出荷制限は解除される。

 現在、主に検出される放射性セシウムは、8日で量が半分になる放射性ヨウ素とは違い、量が半分になるのに30年かかるため、3回連続で検査しても、一度土や作物に含まれた放射性セシウムが減るとは考えにくく、1回の検査で判断することにした。

 また、国が放射性物質の検査対象として推奨する食品に、国民が食べる量が多い米や芋類、肉、果物なども追加された。