予言者が舞い降りた!


ゆうべのロンドン五輪なでしこ初戦、対カナダ戦は期待のテレビ朝日中継だったものの、期待の松木安太郎氏はスタジオ解説に。


それでも、ツイッター上でファンは、「物足りない」「さびしい」「残念」と言いながら「#matsuki」のハッシュタグを付けて大いに楽しんだ。


中でも、一番の盛り上がりを見せたのがハーフタイムの以下の発言である。
「(日本は)33分と44分に得点ですからね! 次は55分に1点いきたいね! 」
松木迷言キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!


何を言ってるのか、と半ば呆れたが、何と55分にカナダのタンクレディにやられ、なでしこ失点。「松木もってる」「予言的中」とツイッターのタイムラインが激流と化す。


もう、こうなったら期待するのは、次のゾロ目の時間帯、66分である。そして、66分。得点こそなかったものの、何と「大隅半島で震度3」の地震速報。


もはや予言者の降臨。松木氏は、何かに憑りつかれたのか?あの世とチャネリングしてたのか? 松木神のお告げなのか? さあ、77分はどうだろうか? 試合はそっちのけの上の空で、時間の表記とタイムラインに集中する。


77分。何も起こらない。そりゃそうだ、とガッカリしていると「大リーグの松井が戦力外通告」とのニュースが飛び込んできた。


俄然盛り上がる、次の88分。試合にはまるで集中できないが、面白いものは面白い。くだらなさが度を越すと、こんなにも人々を熱狂させるものか? ゾロ目の時間に何かが起こる神秘現象。今までこんなサッカー観戦はしたことがない。


なぜか88分には何も起こらず、99分のふざけたロスタイムがあるはずもなく、試合終了でなでしこは、2-1で勝利を得た。


フットボールは宗教だ」とはよく言うが、まさに、ファンが「松木教」に冒された新感覚の夜だった。





おわり