進化、人間ならば皆多かれ少なかれ興味をそそられるテーマである。
数式で表現するのはなかなか難しいと思われるが、本書により、進化への理解が深まる。

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分子進化のほぼ中立説―偶然と淘汰の進化モデル (ブルーバックス) 新書 – 2009/5/21
太田 朋子
(著)
遺伝子から、生物進化を考える。自然淘汰だけで、進化は語れるだろうか? どんなに優れた形質でも、子に受け継がれなくては、その形質は絶えてしまう。受け継がれるかどうかは、確率が支配する。集団遺伝学の第一人者が提唱する偶然と淘汰の新しい進化モデルを解説する(ブルーバックス・2009年5月刊)
生物が進化するということは、遺伝子が変化するということだ。遺伝子は偶然と必然の微妙なバランスで進化してきた。
遺伝子から、生物進化を考える
自然淘汰だけで、進化は語れるだろうか? どんなに優れた形質でも、子に受け継がれなくては、その形質は絶えてしまう。受け継がれるかどうかは、確率が支配する。集団遺伝学の第一人者が提唱する偶然と淘汰の新しい進化モデルを解説する
1968年、国立遺伝学研究所の木村資生博士によって提唱された「中立説」は、自然選択説を信奉していた進化の研究者たちにたいへん大きな衝撃を与えました。その共同研究者で、中立説の理論的発展に貢献した著者が、実際の生物進化に即してさらに理論的に推し進めた仮説が、現在は国際的にも高く評価されている「ほぼ中立説」です。
生物が進化するということは、遺伝子が変化するということだ。遺伝子は偶然と必然の微妙なバランスで進化してきた。
遺伝子から、生物進化を考える
自然淘汰だけで、進化は語れるだろうか? どんなに優れた形質でも、子に受け継がれなくては、その形質は絶えてしまう。受け継がれるかどうかは、確率が支配する。集団遺伝学の第一人者が提唱する偶然と淘汰の新しい進化モデルを解説する
1968年、国立遺伝学研究所の木村資生博士によって提唱された「中立説」は、自然選択説を信奉していた進化の研究者たちにたいへん大きな衝撃を与えました。その共同研究者で、中立説の理論的発展に貢献した著者が、実際の生物進化に即してさらに理論的に推し進めた仮説が、現在は国際的にも高く評価されている「ほぼ中立説」です。
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2009/5/21
- 寸法11.4 x 1.1 x 17.4 cm
- ISBN-104062576376
- ISBN-13978-4062576376
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先ず、本書は従来のBLUE BACKSシリーズのコンセプト「万人のポケットに科学を」からは少し方向が逸れているように思える。
著者の「あれもこれも語りたい」という熱意が前面に出過ぎていて、肝心の一般人読者は置いて行かれてしまっている感を拭えない。
著者は平易な表記(平易な表現ではない!)を心がけていたようであるが、かえってそれが核心をついた記述に繋がらずに、話についてゆくのにはかなりの労力を要する。
どちらかといえば、大学の生物学科の招待講演会の専門の学生向けの講演を聴かされているような感じである。
講演会なら質疑応答もあるが、本書にそれは望めない。
私は学生時代を過ごした80年代に、木村資生氏の「分子進化の中立説」を個人的な興味でたまたま読んでいた。
そのこともあり本書に興味を持って手にしたが、本書についてゆくには、そうしたある程度の予備知識がないとかなり辛いであろう。
私自身、良く最後まで読み切れたものだと思っている。
興味深い書籍だが、BLUE BACKSのコンセプトからは離れすぎているという評価で☆3つとした。
著者の「あれもこれも語りたい」という熱意が前面に出過ぎていて、肝心の一般人読者は置いて行かれてしまっている感を拭えない。
著者は平易な表記(平易な表現ではない!)を心がけていたようであるが、かえってそれが核心をついた記述に繋がらずに、話についてゆくのにはかなりの労力を要する。
どちらかといえば、大学の生物学科の招待講演会の専門の学生向けの講演を聴かされているような感じである。
講演会なら質疑応答もあるが、本書にそれは望めない。
私は学生時代を過ごした80年代に、木村資生氏の「分子進化の中立説」を個人的な興味でたまたま読んでいた。
そのこともあり本書に興味を持って手にしたが、本書についてゆくには、そうしたある程度の予備知識がないとかなり辛いであろう。
私自身、良く最後まで読み切れたものだと思っている。
興味深い書籍だが、BLUE BACKSのコンセプトからは離れすぎているという評価で☆3つとした。
2021年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はすごく面白かった。
用語集が三分の一ほどを占めていて、少し物足りない感じがした。
用語集が三分の一ほどを占めていて、少し物足りない感じがした。
2009年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ダーウィンは南米およびカラパゴス諸島の生物相を探検調査をして、生物進化が自然淘汰によるという仮説を提唱した。このモデルはその性質上定性的な説明に終始したのは当時としては止むを得ないことであろう。太田の進化のほぼ中立説は進化が遺伝子伝達の「淘汰と揺らぎ」の積み重ねによるとする仮説である。その依って立つ仮説は木村の中立説でこれは現代生物学の先駆となる理論的アプローチによる演繹的体系からなる。この本の著者は中立説の理解を前提としており、遺伝現象の定量的な理解が必要であることを暗黙に認めている。今日ゲノムの理解が進みそこで報告される諸現象がほぼ中立説で説明し得ることを指摘し、進化を真摯に理解しようとする若者が多く出現を望んでいるようである。とにかくまず読んで、また読んで、読み直すことをお勧めする。著者がよき後継者の出現を期待していることがひしひしとうかがえる。
2009年6月24日に日本でレビュー済み
第一線の研究者が後進のために、
研究の概論をまとめた内容です。
内容は非常に濃く、教科書のような
充実ぶりです。
マイクロRNAによる転写後調節や
ロバストネス、エピジェネティクスなどの
最新の知見も盛り込まれており、
とても良い本だと思います。
研究の概論をまとめた内容です。
内容は非常に濃く、教科書のような
充実ぶりです。
マイクロRNAによる転写後調節や
ロバストネス、エピジェネティクスなどの
最新の知見も盛り込まれており、
とても良い本だと思います。
2016年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今時文字検索もできない電子書籍とか価値がありません。ちゃんとテキストデータを管理して出版しましょう。理系系の出版社でこれじゃ目も当てられません。内容以前の問題です。少々呆れました。
2009年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ほぼ中立説」はまとまった紹介が無かったので書店で見て飛びつきました。
名著であるクロー『遺伝学概説』(培風館)で「集団遺伝学」の基本は理解しているつもりだったので、読めるだろうと思ったら、第1章「集団遺伝学とは」・第2章「中立説提唱の前後」の他は、歯が立ちませんでした。
「ほぼ中立説」が「自然淘汰説」や「中立説」と相互に批判検証をくり返して形を整えていく歴史的な経緯は当事者である著者だけにしか書けない貴重なものだと思いますし、その際に考察される課題は重要なものだということは理解できるのですが、とても新書で読み飛ばすことは不可能な記述も用語も多く、メモを取り、ゆっくり考えながら読むべき本でした。編集部が付録に付けた108の用語集で未知だった用語は1割ぐらいなのですが、結局ふだんはとことん突き詰めて考えていないということなのです。
第5章「遺伝子重複による進化」、第6章「遺伝子発現調節の進化」、第9章「ロバストネス、エピジェネティクス、そして形態の進化」では、遺伝子型進化と表現型進化を考察するのにまだまだ勉強しなければならない事柄がたくさんあるのだということも分かりました。
ゲノムと進化の研究者が自分の仕事を見直す際に読むような本だと思います。
名著であるクロー『遺伝学概説』(培風館)で「集団遺伝学」の基本は理解しているつもりだったので、読めるだろうと思ったら、第1章「集団遺伝学とは」・第2章「中立説提唱の前後」の他は、歯が立ちませんでした。
「ほぼ中立説」が「自然淘汰説」や「中立説」と相互に批判検証をくり返して形を整えていく歴史的な経緯は当事者である著者だけにしか書けない貴重なものだと思いますし、その際に考察される課題は重要なものだということは理解できるのですが、とても新書で読み飛ばすことは不可能な記述も用語も多く、メモを取り、ゆっくり考えながら読むべき本でした。編集部が付録に付けた108の用語集で未知だった用語は1割ぐらいなのですが、結局ふだんはとことん突き詰めて考えていないということなのです。
第5章「遺伝子重複による進化」、第6章「遺伝子発現調節の進化」、第9章「ロバストネス、エピジェネティクス、そして形態の進化」では、遺伝子型進化と表現型進化を考察するのにまだまだ勉強しなければならない事柄がたくさんあるのだということも分かりました。
ゲノムと進化の研究者が自分の仕事を見直す際に読むような本だと思います。
2011年4月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず非常に残念なのは、多くの研究論文の引用が見受けられるがリファレンスがついていないため、単に文書中に名前が挙がっているに過ぎなくなっている点である。
ないようについては、前半の「中立説」の提唱から「ほぼ中立説」への展開については、さすがに専門分野だけあってわかりやすく読むことができる。しかしながら、章がすすむにつれて怪しいところ、雑な説明や誤解を受ける説明も見られる。ロバストネスの対極としてエピジェネティクスを解釈するのはあまりに無理があるのでは?
もう少しほぼ中立説についての記述、具体的なデータをしめしてほしかった。
ないようについては、前半の「中立説」の提唱から「ほぼ中立説」への展開については、さすがに専門分野だけあってわかりやすく読むことができる。しかしながら、章がすすむにつれて怪しいところ、雑な説明や誤解を受ける説明も見られる。ロバストネスの対極としてエピジェネティクスを解釈するのはあまりに無理があるのでは?
もう少しほぼ中立説についての記述、具体的なデータをしめしてほしかった。