ライター業を中心にしていると、12月はいろいろな〆切が圧縮されて、いわゆる“年末進行”という過酷な状態になるのだが、おれってそういうの体験したことがないのよ。圧縮されるほど〆切なかったからね(笑いポイント)。やがてゲーム業界に入ってからは、〆切感覚が出版界とは違うので、やっぱり年末進行とは無縁だった。
というわけで、昨年の12月も忙しいといえば忙しいけども、まあ、仕事の合間をぬって試写会に行くぐらいはできた。むしろ、自宅でDVDを見る時間が思いのほか取れなかったな。で、以下が今月見た映画。
- RED(12/14 京橋 テアトル試写室)
- シリアスマン(12/14 京橋 テアトル試写室)
- コーエン兄弟の新作(製作は2009年)。絶望がひたひたと迫ってくるいや〜な映画。
- おれの大好きな要素がドーンとフィーチャーされているが、何がどのタイミングでかは言えない。
- 冷たい熱帯魚(12/14 渋谷 ショウゲート試写室)
- 愛犬家連続殺人事件をモチーフにした、園子温、注目の新作。
- いきなりの激高、唐突な暴力、平熱で行なわれる殺戮。人骨こんがり醤油焼き。でんでん劇場。
- ヒアアフター(12/15 内幸町 ワーナーブラザース試写室)
- トロン・レガシー 3D(12/19 有楽町 TOHOシネマズ日劇)
- 3D上映だと思わなくてチケット買っちゃって、うっかりXpanDで見てしまったもんだから画面真っ暗だった。ま、明るくてもそんなにおもしろい映画ではなかったと思うが。
- ロビン・フッド(12/19 有楽町 TOHOシネマズ日劇)
- 熱量の高い英雄映画。リドスコが英雄譚を撮ったらそりゃおもしろくなるよな。
- 英国王のスピーチ(12/24 六本木 シネマートホール試写室)
- ヘンリー8世(兄)が有名な“王冠を賭けた恋”で王位を返還し、否応無しに王にならざるを得なかったジョージ6世(弟)の物語。
- 映像的興奮はない地味な物語だが、クライマックスへ持っていくまでの盛り上げ方は見事。
- SPACE BATTLESHIP ヤマト(12/30 松戸 サンシャインシネマ)
- 一年の締めにこれを見ても後悔はしていない。おれは、おもしろかった派。
それから、2010年度の年間ベストテンも地味に発表しておこう。
この中でいちばん見られてないのは『モンガに散る』かな。日本のヤンキー映画とは各段に深みの差があるいい映画だから、ビデオ出たらみんなも見るといいよ。