日本でも7月25日の深夜に公開された『MacOS X Mountain Lion』。OS X Mountain LionはApp Storeからダウンロードすれば簡単に購入できます。しかし、OSのクリーンインストールをしたい場合や、いわゆる「Hackintosh」なPCへインストールしたい場合は、物理コピーしたインストーラーが必要となります。

去年のLionのアップグレードと同様に、システム上でインストーラーを起動させると、アプリケーションフォルダからインストーラーは削除されていまいます。「Option」キーを押しながら購入タブをクリックしてファイルを再度ダウンロードする、または『Time Machin』バックアップからインストーラを復元させることも可能ですが、時間を節約するためには、Mountain Lionにアップデートする前に物理コピーを作成しておくのが最善の方法です。

次の方法を使えば、Mountain Lionのインストール用DVDまたはUSBドライブの保存が可能です。方法は大きく2つです。

 

Lion DiskMakerを使用

Lion Disk Maker」はSerial Server作成によるドネーションウェア。Version 2rc2を使えばMountain LionまたはLionを外付けドライブやDVDに保存することが可能です。ブート可能なディスクの作成には、8GB以上の容量のある記録メディア(USBメモリ、USB/Firewireドライブ、SDカード、 2層の書き込みが可能なDVDなど)が必要です。

プログラムは記録メディア内の全てのファイルを上書きするようになっているので、ブート可能なディスクを作成する場合には十分注意して行ってください。Lion Disk MakerはアプリケーションフォルダにダウンロードされたLionのコピーを探し出し、インストールディスクの作成に使用するメディアタイプの選択を促してきます。メディアタイプを選択すれば後の作業はアプリが自動で行ってくれます。


OS Xのビルトインユーティリティを使用

Mountain Lionをディスクに保存する作業に必要な手順は、基本的にLionの時と同じ(英文記事)です。

  1. Mac App StoreからMountain Lionをダウンロードします。前述のようにインストールするとインストーラーが消去されるので、まだインストールはしないでください。

  2. アプリケーションフォルダ内にあるインストーラーを見つけ、右クリックし、「パッケージコンテンツを表示」を選択し、「コンテンツ」>「共有サポート」から「InstallEDS.dmg」という名前のファイルを探し出します。

  3. 「アプリケーション」>「ユーティリティフォルダ」からディスクユーティリティを起動し、DMGファイルを左のサイドバーへドラッグします。

  4. DVDに保存する場合、ディスクを挿入し、DMGファイルをサイドバーから選択し、「ディスク作成」をクリック。手順5をスキップして手順6に進みます。

  5. USBに保存する場合、まず手始めにドライブのフォーマットが必要です。
    1. ディスクを挿入し、ディスクユーティリティのサイドバーから呼び出します。パーティションタブから、ドロップダウンメニューで「1パーティション」を選び、「Mac OS Extended(Journaled)」というフォーマットタイプを選択。

    2. オプションボタンをクリックし、「GUIDパーティションテーブル」を選択。これによってドライブはブート可能となり、Mac用に正しくフォーマットされます。適用をクリックしてフォーマットをかけるとドライブにある内容は全て削除されます。

    3. 復元タブをクリックし、DMGファイルをソースとして選択し、USBドライブを対象として選択。適用をクリックして実行します。
  6. インストールディスクまたはドライブをブートし、Mountain Lionをインストールします。Macを再起動させ、スタートアップチャイムが聞こえたら「Option」キーを押します。

Moutain Lionをインストールするだけでなく、インストーラーディスク/ドライブにはディスクユーティリティやTime Machineリカバリなど便利ツールが含まれています。Mountain Lionをインストールすると、問題が起きたときのためにリカバリ用のパーティションがドライブに作成される、ということも覚えておいてください。


クリーンインストールが必要な場合などに備えて、ディスクやUSBドライブにインストーラの物理コピーを保存しておくと、いざという時に便利ですよ!

Melanie Pinola(原文/訳:まいるす・ゑびす)