米NPD Groupは米国時間2010年11月1日、米国のスマートフォン市場において、米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」の普及が大幅に伸びているとする調査結果を発表した。2010年第3四半期に消費者が購入したスマートフォンのOSを比較すると、Androidが44%を占め、前期の11%から大幅に拡大した。

 米Appleの「iOS」の割合は23%で前期から1ポイント増加。カナダResearch In Motion(RIM)の「RIM OS」は22%で、前期から6ポイント減少した。

 NPD業界分析担当執行ディレクターのRoss Rubin氏は、Androidが主にRIMからシェアを奪った要因について、「これまでRIM製スマートフォンを扱っていたキャリアが、台湾HTCの『EVO 4G』や米Motorolaの『Droid X』といったAndroid搭載機の導入を進めているため」と説明した。RIMが最近リリースした新機種「BlackBerry Torch」は、その勢いを抑えられないという。

 しかし、携帯電話全体の機種別販売状況を見ると、2010年第3四半期はAppleの「iPhone 4」が最も多く、2位はRIMの「BlackBerry Curve 8500シリーズ」だった。3位は韓国LG Electronicsの「LG Cosmos」で、Droid XとEVO 4Gがそのあとに続いた。トップ5のうち、非スマートフォンはLG Cosmosのみだった。

[発表資料へ]