日刊イオ

　2011年10月19日の日刊イオに「日刊イオに「抗議のコメント」を送ってくださる皆様へ―仮放免者の会第２回大会に参加して―」という文章を書きました。 http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/35be5a43577234ac2610dc45e0f316aa
　その最後に、抗議のコメントを送ってくれる人たちに対して「これからもどしどしコメントを送ってもらいたいと思います」と書いたのですが、この１週間ほど、非常に多くの「抗議のコメント」が送られてきています。

 　ほとんどが、高校無償化制度からの朝鮮学校排除問題や朝鮮学校の助成金停止問題について書いたブログに対しての「抗議」です。そのなかから、いくつかのコメントの要旨を参考のために紹介したいと思います。

 ●日本からお金を貰って君たちにはプライドはないのかい？

 ●どうぞ帰国なさい。私達日本人は一切引き留めませんから。祖国が大切なのでしょう？　祖国を愛してやまないのでしょう？ならば、祖国の政府に直談判してでも帰国後の保証を求めなさい。朝鮮人は世界一慈悲深い民族なのでしょう？　同胞の必死の願いを快く聞いてくれるのではないですか？　日本に不当に連行された同胞を助けてくれるのではないですか？　納税してると仰いますが、在日特権とやらで日本人よりも優遇されている面についてはスルー？　通名が屈辱なら堂々と名乗ったら？　日本人が差別するから等の言い訳はもう既に通用しません。基本、日本人は差別はいたしません。相手が善良な心の持ち主ならば、国籍は無関係に受け入れる。日本人を貶めようとしたり、無礼を働くから敬遠するのです。管理人様も日本で生活なさっていらっしゃるのならば、その様な日本人の気質を目の当たりにしているはずです。此処は日本です。我を通せば道理は通らず。日本に居たいのならば、日本国、日本人に敬意を現し、己の我を律するべきです。日本の考えに寄り添うべきです。それが出来ないのならば、日本に未練を残さずに帰国なさい。日本人は覚醒しましたよ。お花畑は減りました。今迄の様には行かないのです。

 ●分かったから北朝鮮へ帰れ

 ●日本がそんなに嫌いなら、朝鮮へとはいいませんから、アメリカでも中国でも、イタリアでもイギリスでも、北欧の高福祉の理想社会にでも、どこにでも移住していってください。その自由はあなた達にあります。100年前のあなた方の先祖は、自由を求めたり経済的理由で世界中に移民して行きました。今の韓国人も、アメリカやカナダに移民するのが流行っているそうです。その国が嫌なら別の国に移住する。それが在日のあなた方には自由です（本国・朝鮮共和国国民にはその自由はないでしょうが）。例え話をすれば、あなた方の編集部に、「この編集部、雑誌イオは大嫌いだ、最悪な雑誌・編集部だ！！編集長Kは世紀の恥知らず、極悪人だ！」という社員がいたとしたら、あなたはどうします？　「転職したら？　止めないから」と忠告しませんか？　他の編集部員の気持ちもがいしますし、はっきり言って迷惑ですよね。日本人一般国民の気持ちも少しは汲み取ってください。

 ●わが国はあなた方を差別しておりません！　むしろ呆れるくらいに優遇して来ました。差別されたと騒ぎ立てるのは、辞めて下さい！　戦後密入国して来て、強制連行されたと嘘を言わないで下さい！　日本が嫌なら帰って下さい。そして、今の北朝鮮や韓国がどんな事をしているのか説明できますか？　いったい日本はいつまでお金を出せばいいのでしょうか？　いい加減、自立したらいかがですか？　北朝鮮のしている事を正当化するつもりですか？　子供たちを北朝鮮に派遣して忠誠を誓わせてますよね？　あなた方は権利ばかりを主張して義務を果たしてません。もう、あなた方の要求は通用しません。

 ●もともと補助金を出さない前提での創立じゃない。たかりとしかおもえない。

 ●朝鮮は関係ない！いちいちうるさい

 ●日本の朝鮮学校の生徒が北朝鮮に招かれて、長距離弾道弾の発射と核爆弾の成功を称えるダンスをしている映像がニュースで流れてましたよ。他の外国人学校に対する補助も打ち切ればよいこと。各種学校扱いなのは、高校が備えるべき条件を満たしていないからだから。諸外国にある日本人学校だって、その国の補助金は受けていません。朝鮮学校に補助金を出すなら、予備校に出して欲しい。私は在日の二世ですが、祖先は自らの意志で渡日した人ばかりだし、慰安婦として拉致された、オモニやチャノメはいません。強制連行も従軍慰安婦も、日本にたかるためのでっち上げです。

 ●まあ、朝鮮学校は対象外でも、おかしいと言う日本人はまずいないね。誰もいくことを強制してないのだから、行きたい人が相応の学費を払って通えばいいこと。今まで通り反日教育でも何でもすればいいと思うよ、うん。もちろん、今まで同様に人としては扱って貰えないことは仕方無いよね、朝鮮なんだからさ。

 　25日、省令を改悪して高校無償化制度から朝鮮学校を排除したことについて、全国朝鮮高級学校校長会の愼吉雄会長や生徒、保護者の代表、田中宏・一橋大名誉教授が日本外国特派員協会で記者会見しました。
　愼吉雄会長は、「今回の文部科学省による省令改正は、各種学校の認可を得た外国人学校の中で朝鮮学校だけを高校無償化制度から排除することを唯一の目的とした極めて差別的な措置です。これは朝鮮学校生徒たちが有する教育を等しく受ける権利を著しく侵害する不当極まりない行為」と外国人記者たちの前で訴えました。
　その後、愼吉雄会長は記者たちのいろいろな質問に答えたわけですが、筋違いな本質と外れた質問にも一つひとつ誠実に答えていました。その姿や、会見にわざわざ参加し「差別はいけない」という当然のことを訴えなければならない生徒たちの姿を見て、怒りがこみ上げてきました。

 　朝鮮新報のＨＰに日本人識者の原稿が掲載されています。「抗議のコメント」を送ってくださるみなさんにもぜひ読んでいただきたいと思います。コメントに対して一つひとつ反論を書くのは面倒なので。

●〈客観的基準に基づいて朝鮮を見よう〉－世論の力で日本の対朝鮮政策の変化を促すために／浅井基文http://chosonsinbo.com/jp/2013/02/0225ib/
●人種差別のない地域社会を築くことこそ知事の責務／阿部浩己
http://chosonsinbo.com/jp/2013/02/0225ib-2/
●植民地主義と冷戦を乗り越えて、平和な東北アジアの創造へ／伊藤成彦
http://chosonsinbo.com/jp/2013/02/0225ib-3/
●〈安倍政権は弾圧やめ平壌宣言に立ち戻れ〉朝鮮敵視姿勢、常軌逸する日本／浅野健一
http://chosonsinbo.com/jp/2013/02/0226ib/

 　紹介したようなコメント以外、編集部を応援するようなコメントは、あまり送られてきていません。お待ちしています。また、上記のコメントに対する反論のコメントも送ってください。また、紹介したいと思います。（ｋ）