本や雑誌、CDを、見た目の印象だけで購入する「ジャケ買い」。これは意外に正しいかもしれない、という研究結果があるそうです。

専門誌「Journal of Personality and Social Psychology」に掲載された最近の研究結果によると、ヒトのモノへの認知の仕方は、その見た目が大きく関係し、この認知は現実にも大きな影響を持っているそうです。

 この研究では、150人ほどの被験者に20人の写真を見せ、これらの人々と、犯罪から近隣を守る能力との関係の強さの割合について質問。この割合を、実際の人々のものと比較したところ、被験者の印象は、実際の人々への認知と大きく一致したそうです。

また、信頼について質問すると、見た目の印象がよいほど信頼度が増す結果が出たとか。大きな判断要素として、芝生がキレイに手入れされているとか、家庭菜園をやっているといったことが挙げられています。つまりこの場合では、庭をキチンとしていたり、植物を育てている人は、安全な環境で生活したいと考える人々を、視覚的にひきつけるようです。

ヒトは見た目で判断しちゃいけない! ともいいますが、先入観なく、ぱっと見たときの最初の印象は、「当たらずといえども遠からず」なのかもしれませんね。

First Impressions Can Be Quite Accurate [Scientific American]

Adam Dachis(原文/訳: 松岡由希子)