2009-08-15

パチ業界アニメゲームタイアップする理由をつらつらと

タイアップ「する」理由、なんてアクティブな理由ではないけれども。



版権を買う側(メーカー/店)の理由

1)オリジナルキャラでの制作コストが掛る

最近のパチ/スロは、演出を強化しないと売れない(と、思いこまれてる)。

自然と、莫大な演出量が必要となるわけで。200時間やそこら打ったとしても、全く同じ演出で当たることなんか無い位。あとプレミア的演出も1つや2つじゃ済まない。

オリジナルキャラだけでそれを実現しようとしたときに、どれだけネタが必要になるか、想像しただけで大変なこと。

元々ネタ映像コンテンツが有れば、それなりにネタも出来れば、流用も出来る。

スロオリジナルである、ツインエンジェル2(スロ)が、どれだけ手間暇かけて演出を作ったことか。

版権料なんて安いものです。特にマイナーであればあるほど。

2)成功者が居る

言うまでもなく、「エヴァンゲリオン」。パチ及びスロだけで、あのコンテンツだけでもう6年近く食ってる。パチは5世代、スロは3世代。

エヴァパチンコパチスロ演出を作る制作会社脱税で捕まった位、あのシリーズは安定して儲ける事が出来た。

3)客を引き寄せる手法が見当たらない

今のパチ業界は、法律によって、以前のような高いギャンブル性をもった台をリリース出来ず、コンテンツによって客を惹くしかない(と、思いこまれてる)

4)客の引きが早い

コンテンツ系は、知名度が高いものであれば、一瞬大量に客が付いて、その後飽きられるのも早い。

北斗の拳」辺りのスマッシュヒットが一番良い例かも。

こういう台がリリース出来ると、「大量に売れて、早々に撤去してもらえる(結果としてメーカーは一番売上があがる)」事になる。

客として、店として、タマったものではないが、メーカーにとっては…ね。



ただ、演出はコンテンツそのもの出来ではなく、結局客は「(演出を含めて)楽しいかどうか」「勝てたかどうか」で打つかを判断するわけで。

コンテンツの持つ力はそれほどない、マイナー版権GARO)は、台の持つギャンブル性の高さでお客が付いた。

アニメ系ではないが、同じ版権であるはずの「ピンクレディー」は、初代と2代目を比較すれば間違いなく2代目の方がコンテンツとしての力を持っていたが、バランスや台の性能の為に、2代目は早々に消えてしまった。(客が付かなかった)

ドットだけの台が微妙に復権していたりもする。やっぱり作り手が勘違いしているよなぁ…と思わざるを得ない。



版権を売る側(コンテンツ制作側)の理由

1)その版権の知名度が上がる

パチ化されるだけで、そのコンテンツの知名度は上がる。漫画であれば愛蔵版やまとめ版が売れ、アニメであればDVDが売れるorレンタルが回転する。

花の慶次」なんか良い例かも。

ここでもエヴァは最大の成功を収めていて、結果としてエヴァブームを再点火させることができた。

2)コンテンツ制作時に、有る程度の予想売り上げが立つ

「絶対衝激」辺りは、プロジェクトの成立時点から、スロ化によるコンテンツの知名度Up及び売上が計算されていた。

そりゃ、最初から資金が有る程度見込めると分かっていれば、コンテンツ作成時に多少楽になる。

そうでなくても、最初に「パチ化による版権売上」が予想出来れば、制作側も色々手を尽くすことが可能だろう。





結果として、世の中のパチ屋には、版権が溢れまくる。

ドーベルマン刑事」を見かけた時には、腰を抜かした(苦笑)こんな版権すら引っ張ってくるのかと。

タイアップ黎明期ですら、「コットン」(ゲームシューティング)や「ぐっすんおよよ大工の源さん)」(ゲームアクションパズル)といった、マイナー版権が溢れていた事を考えれば、まぁ、理由が複数大量にあるからこそ、数も増えるということがお分かりいただけるかと。



※ちなみに、パチオリジナルコンテンツで成功した例。

海物語」「吉宗」「ドンちゃん」…いやぁ、パチに全く関わらない人たちが知るコンテンツ、殆どありませんね。

  • ブクマで海物語がアニメ化と聞いてぐぐってみたら吹いた。 http://www.sea-story.tv/ 実写ドラマ化で別物になるのはありがちだけど、キャラクターものをここまで別物にしてアニメ化する意味...

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