靖国抗議活動の台湾議員を書類送検　威力業務妨害容疑

靖国神社（東京・千代田）で不法に抗議活動し業務を妨害したなどとして、警視庁公安部は11日、台湾の国会議員に相当する高金素梅・立法委員（45）を建造物侵入や威力業務妨害などの疑いで書類送検した。

送検容疑は2009年8月11日午前9時35分ごろ、靖国神社に合祀（ごうし）されている台湾人の分祀（ぶんし）を求める抗議活動のため、支援者約50人を率いて同神社に侵入。阻止しようとした同神社の職員らに突き当たるなどの暴行を加え、祭祀（さいし）などの業務を妨害した疑い。

もみ合いで神職の男性が小指を損傷し、全治3週間のけがを負った。

同部によると、高金委員は02年以降、5回にわたり抗議活動で日本を訪れている。今年2月に観光目的で入国した際、警視庁の任意の聴取を拒否していた。