個人間で物を貸し借りできるソーシャルシェアリングサービス「Sharez」を運営するシェアーズは4月16日、「本社をホームレス化」し、今後は固定したオフィスを持たず、喫茶店や公園をオフィスとして利用していくと発表した。「ホームレス化によるサービス提供、今後の展開への影響はありません」という。
これまでの本社は東京・本所(墨田区)。ニュースリリースによると、渋谷周辺のシェアオフィスへの移転を検討していたところ、「どうやら落ちるはずの無い面談で落とされた模様で、面談を受けてから1カ月近く音沙汰ありません。『もしや、これは落とされたな』と」。そこで他のシェアオフィスも検討したが、オフィスを構えること自体への疑問も浮上。検討を重ね、「『そうだ、会社をホームレスにしよう』」という斬新かつ極めて合理的なアイデアが生まれました」という。
今後は登記上の住所は変更せず、喫茶店のルノアールや、「晴れているときは公園」をオフィスとして使う。渋谷や原宿などを中心に活動し、人と会うときは喫茶店で対応するという。
「会社をホームレスにするからといって、お金が無いわけではありません」。当面資金繰りには問題ないというが、「当社の提供するソーシャルシェアリングサービスは所有から利用というシェアの時代の変化に乗っています。そういうこともあり、利用できるものは利用していこうという合理的な考えによるものです」と説明している。
同社の田中隆之社長は22歳。2007年3月に同社を設立した。SHAREZはPC向けサイトを閉鎖し、スマートフォン向けへのシフトを進める方針を打ち出している。
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