経緯
現在お申込時に選択していただくジャンルコードは、原則として元になる作品の初出の媒体を元に分類をしています。しかし、ジャンル毎の申込サークル数の経年変化、媒体の多様化等の理由で、ジャンルコードを追加したり、統廃合したりした結果、分類基準が作品の内容、制作元など多岐に及び、一つの作品が複数のジャンルコードに当て嵌まるようなケースが少なからず生じるようになりました。このことから、サークルの皆さんが、申込時にどのジャンルコードで申込めばよいのか迷いやすくなっており、買い手側も目的のサークル、頒布物を見つけ辛くなっている状況が一部に生じていると考えています。
加えて、アニメ化などで作品のファン層が変化した場合などに、サークル参加者から従来の配置では“居心地”が良くない、一般参加者からは当該ジャンルに行きにくいとのご意見をいただくことも少なくありません。
例)2011〜2012年に『Fate/Zero』がアニメ化された際、ジャンル“TYPE-MOON”では女性向頒布物を扱うサークルが多くなった。しかし、“TYPE-MOON”自体は“ギャルゲー”を元にしているため、男性向頒布物を扱うサークルが多い日程に配置されている。
新ジャンルコード案
この状況を踏まえ、今までの元になる作品を分類するやり方から、サークルのコミケット当日の居心地、目的のサークル、頒布物が見つかりやすくなるように<頒布物の傾向>を優先としたジャンルの分類案を作成致しました。具体的な方針は以下の通りです。- 分類基準を極力まとめ、ジャンルコードは大きな分類または作品単位で作成する
- 同じ作品を元にしていても、サークルの頒布物の傾向ごとに【一般向】と【女性向】にジャンルを分ける
- どのジャンルで申込むかは、サークルが自身の頒布物の傾向を元に判断する
- 同じ作品を元にしたジャンルでも【一般向】と【女性向】で大きく頒布物の傾向が違ったり、親和性の高い他ジャンルが違ったりする場合、別曜日の配置となる場合がある
- 男性向(200)は現行通りとする
◆メリット
- サークルがより自身の作品傾向にあった配置を選ぶことが出来る
- 買い手がより目的のサークル、頒布物をピンポイントに探すことが出来る
◆デメリット
- 一つの作品で、複数のジャンルを選択可能なので、サークル同士が離れてしまい一体感が損なわれる、あるいは、ジャンルにより申込数に大きな偏りがでる場合がある
- 同じ作品のサークルが最大3か所に分かれる事になるので、1作品のサークルを全て見たい場合でも、配置場所が離れたり、曜日が別れていたりする可能性がある