脱社畜ブログ

仕事観・就職活動・起業についての内容を中心に、他にも色々と日々考えていることを書き連ねていきます。

「金を儲けよう」と真剣に考えれば、儲からなくても勉強にはなる

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面白いまとめを読んだ。

 

株をやって学んだ5つのこと -ビジネスマンこそ、若い時から株はやっておいた方がいいと思う話-
http://togetter.com/li/441858

 

僕自身はそこまで投資に熱心ではないが、株に取り組むことで色々と勉強になるのは事実だと思う。勉強のために株をやるというのは大いにアリだと考える。実際に自分のお金をリスクに晒すことで、勉強に身が入るというのはなかなか説得力がある話だ。

 

ただ、当たり前のことだが、株で「儲けられるか」はまた別な話である上のまとめにも「勉強になる」とはあるものの「儲かる」なんてことは一言も書かれていないし、そんなことは言わなくても多くの方々はわかっていると思うのだが、一応釘を差しておきたいと思う。投資に対してウォーレン・バフェットBNFのような華々しいイメージしか抱いていない人は、例えば以下の本などを読んで実際のところを知ってみるとよいだろう。山崎元さんの本はどれも姿勢が一貫しており、「アクティブ・ファンドの手数料は高すぎるので、どれを買っても損をする」というような、間違いなく事実なのだが普通は立場上書けないことなどをズケズケと書くので、おすすめである。

 

お金の教室―二十歳の君に贈る「マネー運用論」 ( )

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株をやっておくと勉強になるという話に戻ると、これは別に株に限ったことではないと僕は思っている。真剣に「金を儲けよう」と考えれば上で挙げられている情報収集や意思決定、数字のセンス、大局観などはやはり必要になり、挑戦の過程で少しずつ身に着けていくことができる。

 

例えばプライベートプロジェクトでウェブサービスを作って収入を得ようと考えたとする。最低でも競合に関する情報収集は必須だし、サービスを構築するという行為は意思決定の連続だ。実際にサイト運営を始めれば、数字とは嫌でも付き合わなければならなくなる(付き合わないのであれば成功はない)。少額でも広告を投下すれば、投資対効果を真剣に考えるようになるし、ネット全体のトレンド(SNSの流行り廃りや、スマホユーザーの増加などなど)といった大局もサービスを長く運営するのであれば意識する必要がある。

 

僕がウェブサービス作りが好きなのでこういう例を挙げたが、極端な話、競馬やパチンコだって、「儲ける」ために真剣に取り組めば色々と勉強にはなると思う(何度も言うが、本当に儲かるかは別である)。例えば競馬で過去のレースのデータをしっかり分析しようと思えば情報収集能力が必要になるし、組み立てた推論にもとづいて馬券を買うのはまさしく意思決定のはずだ。対象が何であっても、「金儲け」は簡単ではなく、だからこそ頭を使うし、勉強にもなる。

 

ちなみに、今回僕が言っている「金儲け」には会社で雇われて働くことは含まれていない。会社で雇われて働くというのは、「会社の行っている金儲け」の一部分を担って、その分け前にあずかっているに過ぎない。「金儲け」とは関係ないことに取られる時間や労力があまりにも多いし、意思決定をしようにもする権限がなかったりするので、勉強の手段としては迂遠だと思う。「社会人の常識」のような奴隷のマナーを勉強したいなら別であるが。

 

株も含めて、「会社以外で金を儲けよう」というチャレンジは、勉強という面ではおすすめできる。儲かる保証は残念ながら無いが、勉強になるのは間違いない。ただ、株も含めてギャンブルに挑戦する際は、リスクコントロールをしっかりやることと、依存症に注意することは忘れないで欲しい。