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 2017-2018トラックW杯第4戦サンティアゴ大会2日目の日本勢はメダルラッシュ! 男子ケイリンの脇本雄太と女子オムニアムの梶原悠未が金メダル、女子団体追抜で銅メダル獲得!!


男子ケイリン脇本雄太選手が優勝! Photo:Takenori WAKO


2017-2018トラックW杯第4戦サンティアゴ大会2日目が終わりました。
この日は男子チームスプリント、男子ケイリン、男子マディソン、女子スプリント、女子オムニアム、女子団体追抜(1回戦〜決勝)と盛りだくさんで行われました。
日本は全種目に出場しています。


とにかく日本にとって歴史的な一日となりました!
まず男子ケイリン脇本雄太選手が優勝! しかも1回戦からオール1着での完勝でした。脇本選手自身、W杯ではこれが初めてのメダル獲得ですが、それが金メダルとは…!
女子オムニアムでは梶原悠未選手が第3戦に続いての優勝! 2大会連続での金メダルは本当にすごいことです。
そして女子団体追抜も今季2度目の銅メダルを獲得しています!


また、男子チームスプリントはJPCが5位、ドリームシーカーが8位。両チームとも1回戦進出を果たしたのですが、この日はプログラムがかなりハードで、チームスプリントは予選から決勝まで行われ、さらにケイリンまであったので、渡邉一成選手と深谷知広選手はそれぞれ3走を務めながらケイリンも走るという厳しさ…。
女子スプリントは小林優香選手11位、前田佳代乃選手13位。男子マディソンは残念ながらDNFとなっています。


では、現地から届いた写真とともに大会初日の結果を振り返ります!


★男子ケイリン
日本からは渡邉一成選手、脇本雄太選手、深谷知広選手が出場。
2着上がりの1回戦は第1ヒートの脇本選手が先行で1着を取り、2回戦進出を決めますが、深谷選手は4着、渡邉選手は6着で両選手は敗者復活戦へ。
3着上がりの敗者復活戦は渡邉選手が2着で勝ち上がりますが、深谷選手は4着で1回戦敗退。2回戦へは脇本選手と渡邉選手が駒を進めることに。
2回戦第1ヒートに出走した脇本選手は1回戦同様先行勝負に出ると、逃げ切って1着! 第2ヒートの渡邉選手は4着入線も上位に降格が出たため3着に繰り上がり、脇本選手と渡邉選手ともに決勝進出を果たしました。
決勝では残り1周で後方から一気に上がってきた脇本選手が素晴らしいスピードで捲りきり、見事1着で優勝! 渡邉選手は5着。
なお、W杯の男子ケイリンでの金メダルは2003年の谷口啓一郎選手以来となります。


◎1回戦

1回戦スタート前の脇本選手。隣にいるのは今季からロシアナショナルチームで出場するシェーン・パーキンス選手
 Photo:Takenori WAKO



脇本選手が先行 Photo:Takenori WAKO



そのまま逃げ切って1着! Photo:Takenori WAKO



パーキンス選手が勝利を讃える Photo:Takenori WAKO



第2ヒートの深谷選手 Photo:Takenori WAKO



残り1周で深谷選手は後方に Photo:Takenori WAKO



ゴール。深谷選手は4着で敗者復活戦へ Photo:Takenori WAKO



第3ヒートの渡邉選手も残り1周で後方となってしまう Photo:Takenori WAKO



ゴール。渡邉選手は6着で敗者復活戦へ Photo:Takenori WAKO


◎敗者復活戦


第1ヒートの深谷選手は4着で敗退 Photo:Takenori WAKO




第2ヒートの渡邉選手は2着で2回戦進出を決める Photo:Takenori WAKO


◎2回戦


第1ヒート。ここでも先行策に出た脇本選手が押し切って1着! 1-6位決定戦進出となる Photo:Takenori WAKO




第2ヒートの渡邉選手は降格が出たことで3着となり、脇本選手とともに1-6位決定戦へ Photo:Takenori WAKO


◎1-6位決定戦

最終周回で後方から捲って出た脇本選手が4コーナーを先頭で回ってくる Photo:Takenori WAKO



脇本選手が1着でゴール! 渡邉選手は5着 Photo:Takenori WAKO



歓声に応える脇本選手 Photo:Takenori WAKO



観客も大興奮! Photo:Takenori WAKO




W杯での男子ケイリン金メダルは日本人選手として14年ぶり Photo:Takenori WAKO



ヴェトゥコーチ、ニブレットコーチと喜びを分かち合う Photo:Takenori WAKO


終結
1位 脇本雄太(日本) 
2位 Andrii VYNOKUROV (ウクライナ
3位 Pave KELEMEN(チェコ
5位 渡邉一成(JPC)
13位 深谷知広(ドリームシーカー)


★女子オムニアム
日本からは梶原悠未選手が出場。
梶原選手は1種目めのスクラッチでは4位となりますが、続くテンポレース、エリミネーションは1位を取り、3種目を終えて暫定1位で最終種目のポイントレースを迎えます。
暫定2位の選手とは僅か2点差でスタートしたポイントレースですが、ここで順位を上げてきたのは暫定6位だったElisa BALSAMO(イタリア)。ほとんどのスプリント周回で得点に絡み、梶原選手を追い上げます。しかし、梶原選手もコンスタントに得点を追加し、 逆転を許しません。最後のスプリント周回を残し11点差をつけたところで安全圏を確保。BALSAMOがゴールで1着を取りますが、梶原選手は1点差でトップを守りきり、見事2大会連続での優勝を飾りました!





1種目めのスクラッチ。ゴール直前に落車が起きるアクシデントもあるなか、梶原選手は4位 Photo:Takenori WAKO



2種目めテンポレースは1位 Photo:Takenori WAKO




3種目めエリミネーションも1位となり、暫定トップで最後のポイントレースへ Photo:Takenori WAKO





コンスタントに得点を重ねた梶原選手がトップを守りきり、優勝! Photo:Takenori WAKO



2大会連続で金メダルに輝く Photo:Takenori WAKO




表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 梶原悠未(日本) 129p
2位 Elisa BALSAMO(イタリア) 128p
3位 Tetyana KLIMCHENKO (ウクライナ) 119p


★女子団体追抜(1回戦〜決勝)
日本からは中村妃智選手、鈴木奈央選手、橋本優弥選手、古山稀絵選手が出場。
前日の予選の結果により行われた1回戦、日本は予選2位のイタリアと対戦し、ここでの勝利はならなかったものの、タイム(4分29秒303)で3-4位決定戦進出を決めます。
中国との対戦となった3-4位決定戦は、前半でリードを許すも、後半で逆転した日本が第2戦に続いて銅メダルを獲得!



1回戦。イタリアには敗れるもタイムで3-4位決定戦へ Photo:Takenori WAKO





3-4位決定戦では中国に勝利し、銅メダルを獲得! Photo:Takenori WAKO



表彰式…のあとのショット Photo:Takenori WAKO



第2戦、そして第4戦と2度目の銅メダル。今回の決勝メンバーには鈴木選手が入った Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ニュージーランド 4:17.804
2位 イタリア 4:19.415
3位 日本(中村妃智・鈴木奈央・橋本優弥・古山稀絵) 4:28.615


★男子チームスプリント
10チームが出走。日本からはJPCとドリームシーカーの2チームが出場。
上位8チームが1回戦進出となる予選はJPCが44秒606で7位、ドリームシーカーが44秒750で8位。JPCの1走は今回初参加の板倉玄京選手が務め、全体の4位のタイムとなる17秒618を出しています。
1回戦進出となった両チームは、JPCは予選2位の中国、ドリームシーカーは予選1位のロシアと対戦しますが、敗れ、メダル決定戦進出はなりませんでした。
1回戦の結果から、1-2位決定戦はロシアとフランスの対戦となり、ロシアが42秒台で優勝。韓国と中国の対戦となった3-4位決定戦は韓国が勝利をあげています。



JPCチーム Photo:Takenori WAKO



ドリームシーカーチーム Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ロシア 42.955
2位 フランス 43.736
3位 韓国 43.578
5位 JPC(板倉玄京・河端朋之・渡邉一成) 44.221
8位 ドリームシーカー(長迫吉拓・新田祐大深谷知広) 45.049


★女子スプリント
日本からは小林優香選手と前田佳代乃選手が出場。
18名のエントリーのため、全員が通過となる予選は小林選手が11秒059で11位、前田選手が11秒137で13位。予選上位14名はシードされるため、両選手とも1/8決勝に進みます。
1/8決勝では前田選手がLiubov BASOVA(ウクライナ)、小林選手がOlena STARIKOVA(ウクライナ)と対戦しますが、両選手とも敗れ、ここで敗退となりました。
優勝を飾ったのはベテランのBASOVA。3位にはナターシャ・ハンセン(ニュージーランド)を下したリ・ヘジン(韓国)が入っています。



予選は11秒フラットのタイムをマークし、11位の小林選手 Photo:Takenori WAKO



前田選手は予選13位 Photo:Takenori WAKO



1/8決勝の前田選手 Photo:Takenori WAKO




1/8決勝の小林選手 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 Liubov BASOVA(ウクライナ) 
2位 Daria SHMELEVA(ロシア)
3位 LEE Hyejin(韓国)
11位 小林優香(日本)
13位 前田佳代乃(JPC)


★男子マディソン
13チームが出走。日本からは一丸尚伍選手と沢田桂太郎選手が出場。
日本は2ラップダウンで残念ながら完走はできず、DNFとなりました。




一丸尚伍選手と沢田桂太郎選手で臨んだ日本チーム Photo:Takenori WAKO



優勝はニュージーランド Photo:Takenori WAKO



表彰式 Photo:Takenori WAKO


終結
1位 ニュージーランド 32p
2位 イタリア 25p
3位 オーストリア 20p
DNF 日本(一丸尚伍・沢田桂太郎