メディアプレーヤー「VLC 2.0」公開間近、Mac版UIに大きな変更、新機能も


 オープンソースのメディアプレーヤーソフト「VLC media player 2.0」のMac OS X版において、ユーザーインターフェイス(UI)が大きく変更される。これは、VLC 2.0 Mac OS X版リードデベロッパーのFelix Kuhne氏が自身のブログにて明らかにしたものだ。

 すでに1月にはVLC 2.0のリリース候補版が公開されており、今週後半にも正式版がリリースされる予定となっている。現行バージョンはWindows 32ビット版、Mac版(Power PC、Intel 32ビット/64ビット)、各種Linux/Unix版などだが、新たにWindows 64ビット版への対応が予定されている。

 なお、Windows版ではUIの変更はほとんどなく、コーデックなど共通する機能強化が行われている。

 注目すべきはMac OS X版で、UIが大きく変わることになる。さらにMac OS X 10.7 Lion上ではフルスクリーンモードがサポートされ、ブルーレイ再生も実験的機能ながらサポートされている。

 UIは、これまでのシンプルなデザインから変更された。プレイリストやメディアライブラリーがサイドバーにまとめられ、基本的なコントロールはウィンドウ下部に表示されるようになった。また、半透明の設定パネルなど、直感的に利用できるUIとなっている。ただ、これまでのシンプルな画面ではなくなるため、一部のMacユーザーからは否定的な声も上がっている。

「VLC media player 2.0」Mac OS X版のユーザーインターフェイス(Felix Kuhne氏公式ブログより画像転載)

 それ以外にもMac OS X版に追加された機能として、Windows版ではすでに利用できていたLua拡張機能のサポートがある。その結果、拡張機能を利用して動画のサブタイトルなどを検索せずに自動取得できるようになったり、Twitterへ投稿するなどの機能をMacユーザーも利用できるようになった。

 このほか、VLC 2.0がiOSだけでなくAndroidに移植されることも明らかになっている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/2/14 12:00