「日に何度か休憩を取る」と仕事が生産的になるのは、周知の事実です。しかし、休息はどのように重要なのでしょうか? 米紙「The New York Times」でも休みは非常に大事で、仕事を進める上でとても大事だと書かれています。人は忙しいと、睡眠時間を削って仕事をしたり、机に向かったままランチを食べたりします。その積み重ねでエネルギーを使い果たしてしまい、生産性がどんどん下がっていきます。しっかりと睡眠を取るようにしましょう。良質な睡眠は生産性を上げる重要なカギとなります。「The New York Times」でも以下のように言っています。

仕事に追われ、寝る時間を削って働くこともあります。睡眠不足によってパフォーマンスはガタ落ちします。約400人の社会人を対象にした研究では、睡眠時間が過度に少ない(毎晩睡眠時間が6時間以下)人は仕事中に燃え尽きてしまう傾向にあるよう。最近のハーバード大学の研究では、睡眠不足による生産性の低下でアメリカの会社は年に「632億USドル」もの損失をしている計算になるそうです。

これは睡眠不足だけが原因ではありません。休暇を取るのも大事な休息になります。アメリカ人は有給を毎年9.2日間使わずに残しているそうです。それだけ休むべき日に休めていないということ。また、休暇の時間を充電につかうのも重要です。

私たちは、長時間働いて仕事を片付けようとしますが、それでは生産性が下がります。結局ミスの多い仕事になりかねません。人間の睡眠サイクルが90分なのは有名ですが、実は起きている間も同じです。脳は90分ごとに休憩をしたがっています。パフォーマンスが落ちてきたなと感じたら、コーヒーを飲む、甘い物を食べるなど、エネルギーチャージをしてください。

休息してエネルギーをチャージする重要性は生理機能に基づいています。人はエネルギーを継続的に消費できません。むしろ、エネルギーを消費してチャージするという「リズム」になっています。

休息は、効率のよい仕事のために必要不可欠です。一日を通して、何度か休憩を取るようにしてください。なかなか取りにくいのであれば、スケジュールに組み込んでもよいではないでしょうか。

Relax! You'll Be More Productive | The New York Times

Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)

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