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Google、「樹花鳥獣図屏風」を70億画素で提供、肉眼では見られない筆のタッチまで

 グーグル株式会社は28日、世界の博物館や美術館の展示・コレクションをデジタルアーカイブ化して公開する「Google Cultural Institute」に、新たに日本の美術館7館が加わったと発表した。静岡県立美術館所蔵の「樹花鳥獣図屏風」(伊藤若冲作)など486点を、「Art Project」として新たに見られるようになった。グーグルによると、樹花鳥獣図屏風は70億画素のギガピクセルで撮影。「肉眼では見られない細かい筆のタッチまで詳細に見ることができる」という。

「樹花鳥獣図屏風」左(グーグル公式ブログより画像転載)
「樹花鳥獣図屏風」右(グーグル公式ブログより画像転載)
「樹花鳥獣図屏風」拡大(グーグル公式ブログより画像転載)

 Google Cultural Instituteのモバイルアプリが、日本でも提供開始されたことも発表した。アプリが用意されているのは、国立西洋美術館、広島平和記念資料館、京都府立堂本印象美術館、立花家史料館、さきたま史跡の博物館、箱根ガラスの森美術館、東京富士美術館、浜松市立楽器博物館の8館。展示25件/作品487点をAndroid端末で閲覧できる。

「東京富士美術館」のアプリでは江戸絵画の系譜を閲覧可能(グーグル公式ブログより画像転載)
「さきたま史跡の博物館」のアプリでは、ギガピクセルで撮影した「金錯銘鉄剣」を収録。肉眼では見られないディテールを鑑賞できるという(グーグル公式ブログより画像転載)

(永沢 茂)