ChordWiki 商用配信化と JASRAC の見解
3周年を迎えた ChordWiki : コード譜共有サイト 〜無料の歌詞とコードをシェアしよう を、非商用配信区分から商用配信区分(広告あり)に変えた。
JASRAC に支払う利用料が、《10,000円/年》から《収入の3.5%(最低5,000円/月)》になる。
その過程で分かったことがあるのでメモしておく。
YouTube 動画の埋め込み(embed)
YouTube は JASRAC と楽曲利用許諾契約を結んでいるわけだが、その動画を自サイトに埋め込んで表示するのは白か黒かグレーか、つまり自サイトと JASRAC の間に契約が必要なのか、よく分からなかった。
今回 JASRAC 担当者とのやり取りで発覚したことは、
じゃあ、そもそもどちらの区分でも JASRAC と手続きしていないサイトはどうなの? というのは分からない。だが普通に考えると非商用であれば「Youtube と JASRAC との間の許諾契約の範囲内」となっているのではないだろうか。
ちなみにインタラクティブ配信使用料早見表によると、「音楽を主とした利用(リスニング用、カラオケ用、着信音等)」でも「可視的な利用(歌詞テキスト、楽譜等)」でもストリーム形式なら「月間の情報料及び広告料等収入の3.5%・最低使用料(月額)5,000円」で変わらない。
だが、上記の許諾契約はあくまでも楽曲に関するものであり、演奏は含まれない。自分で演奏して up されたものだけが OK で、PV などが使用されると黒かグレーなので、埋め込み使用は止めて外部リンクとした。(非商用配信区分のサイトであれば、Youtube と JASRAC との間の問題と解釈できるかは微妙か)
歌詞のコピー禁止、印刷禁止
印刷に関しては非商用配信の時から、CSS を使って歌詞が印字されないようにしていた。
@media print{ span.word { visibility:hidden; } }
これで良いらしい。
コピーについては今回、
- 商用配信区分の場合はコピーも禁止にしてください。
と指摘された。
画像化は技術的に難度が高い。かといって右クリック禁止は、Firefox では alert の後ちゃっかりコンテクストメニューが出たりする経験があって疑問だったが、↓で上手く行った。
<div onCopy="alert('コピーはできません。'); return false;" onCut="alert('コピーはできません。'); return false;">
IE、Firefox、Safari、Google Chrome で、普通にはコピーできない。(Opera は試していない。)
これで許諾も通った。