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夏ボで情報武装 第3回

世界標準スマートフォンはコンシューマーユーザーでも使いやすい

BlackBerry Bold 9780の操作感は使い出したら戻れない!

2011年06月27日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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「BlackBerry Bold 9780」は、リサーチ・イン・モーション(RIM)が提供するスマートフォン。全世界的に人気が高く「世界標準スマートフォン」などと言われることもある。日本国内ではNTTドコモがこの夏の新モデルとして提供する。現在、国内で主流となっているタッチパネル搭載のスマートフォンとはひと味違ったその魅力に触れていこう。

小型ボディで快適操作! ハードウェアキー&トラックパッド

 「BlackBerry Bold 9780」の外観は、前モデルのBlackBerry Bold 9700と大差ない。本体のサイズは幅109×奥行き60×高さ14mmで、重さは約122g。タッチパネルを搭載している昨今の標準的なスマートフォンと比較すると、やや小型なつくりである。

 このサイズを見てもわかるとおり、横幅がやや広めの本体デザインとなっている。本体上半分は2.4型HVGAディスプレー(480×360ドット)で占められ、下半分には超小型のハードウェアキーボードが搭載される。ディスプレーとハードウェアキーの間には各種ボタンがあり、その中央に光学式トラックパッドが配置されている。

 このハードウェアキーボードとトラックパッドこそが、BlackBerry Boldシリーズの最大の特徴だ。

フルキーボードはこんな感じの配列。ホーム画面で数字キーを入力すると直接電話をかけることもできる。操作時はバックライトが点灯する

 キーボード部は、わずかなスペースに計35個ものボタンが詰め込まれているし、複数の機能が各キーに重複して割り当てられているため、一見するとユーザビリティーに疑問が生じるかもしれない。しかしいざ触ってみると、その使い勝手の高さに気づく。

 各キーは当然小さい。元来小さめのボディーにフルキーが詰め込まれて搭載されているのだから当たり前といえば当たり前。しかし親指で触れてみると、そんな小さなキーのキートップに傾斜が設けられていることがわかる。

 このキートップの傾斜によって、指先は目的のキーと隣接するキーとを明確に区別することができる。また、キーを押下した際にはしっかりしたクリック感が感じられる。結果、この小さなキーに慣れるほどに打ち損じは減ってくる。

 また、キー入力は基本的に親指で行なうのだが、キーボードの横幅がさほど長くないため、隅々まで親指が無理なく届く。端末を両手で持って両親指で入力する場合も、片手で持って親指1本で入力する場合のいずれでも快適だ。

 そしてもちろん、ハードウェアキーなのでiPhoneなどに搭載されているソフトウェアキーボードと比較すると、入力時のキー反応は格段に良好だ。高速文字入力にこだわる人も十分満足できる文字入力環境といってよい。

前モデルとの比較。右が新型のBlackBerry Bold 9780、左が前機種のBlackBerry Bold 9700。キーボードは極小だが両手でも片手でも快適に文字入力できる

 ディスプレーとキーボードの間にあるトラックパッドは、タッチパネルが主流の昨今のスマートフォンでは希有な存在だ。画面上のカーソルを移動させたり、画面をスクロールする際に、このトラックパッド上で指をスライドさせて操作する。この反応も非常にスムーズだ。

 ノートPCに搭載されているトラックパッドほど面積がないので最初は慣れが必要だが、わずかな指の動きに忠実に反応するので、使い慣れるほどに決め細やかな操作が可能になる。また、タッチパネル操作のスマートフォンではどうしても指先が画面をふさいでしまうが、このトラックパッドにはそういった弱点とは無縁だ。

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