英国映画協会が傷跡のある悪役が登場する映画には資金提供しないと表明

資金を必要とする映画制作者たちは悪役の傷を癒やさなくてはならない

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英国映画協会(BFI)からの資金提供を受けたいと考える映画制作者は、昔から悪役によくある表現を捨てなければならない。顔に傷跡のある悪役が登場する映画には今後、資金提供はしないとBFIが表明した、とThe Telegraphが伝えている。

BFIがChanging Facesの#IAmNotYourVillainチャリティキャンペーンを支持していることから、この動きとなった。BFIはこのプロジェクトをサポートする最初の組織で、損傷や病気などにより顔面が損なわれた人々の汚名を返上するために尽力している。

「映画はものごとを変えるきっかけとなります」とBFIの副CEO、Ben Robertsは言う。「ですから、私たちが資金提供した映画の中に、傷跡や顔面の違いを通して描かれたネガティブな表現がないように全力ではたらきかけているのです」

また、BFIは公開予定の映画『Dirty God』に資金提供することも決定している。『Dirty God』は、アシッドアタックで苦しんだのち、人生をやり直そうとする女性を描く作品。実際にやけどを負ったVicky Knightが主演している。

「このキャンペーンはBFIの多様性の基準に直結しているものです。この基準では、意味を持つ表現をスクリーン上に求めているのです」とRobertsは続けた。「私たちはChanging Facesの#IAmNotYourVillainキャンペーンを全力でサポートしています。そして、映画業界全体が同様となるよう強く要請します」

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BFIの決定は、先日発表された多様性への取り組みの一部となっている。この取り組みでは、障がいを持つ人々が映画制作者の7パーセントに達することを目指す。

「映画産業は、多様性を表現することにおいて、世の中への大きな影響力を持っています。しかし映画では、悪役であることを表現する安易な手段として、傷跡や人と違った見た目が使われすぎています」とChanging FacesのCEO、Becky Hewittは言う。「特に心配している」のは、特定の映画を観たあとに、子どもたちがこの関連性だけを覚えてしまうことだと同氏は語った。

何10年もの間、映画では、そのキャラクターが悪役であることを示すビジュアルのヒントとして傷跡が使われてきた。最もよく知られているものの中には、ヒース・レジャーのジョーカーやアダム・ドライバーのカイロ・レンがあるが、今後、それは変わるかもしれない。

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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