図書館の複本購入問題
図書館の複本購入で民業圧迫批判というのは昔からあった。で、ふと、公貸権がなく公共図書館が発達しているアメリカの複本てどんなもんじゃろと思った。
2011-03-01 23:05:25Amazonの売れている小説で例えば、"The Girl Who Kicked the Hornet's Nest"。これは第3作なので、第1作の"The Girl with the Dragon Tattoo"(http://amzn.to/c6SQa3)で調べてみよう。
2011-03-01 23:05:43まずは、未来をつくるニューヨーク公共図書館(NYPL)。日本の図書館も「貸出至上主義」を脱してNYPLのように、と言われてきた。http://bit.ly/i32woY
2011-03-01 23:05:59Mass-market ed.が249冊、普通のペーパーバック版が377冊、ハードカバー版が154冊、大活字版が121冊、しめて901冊。さらにオーディオブックが19+25+7=51。そして電子書籍(電子貸出)と電子オーディオブックまである。さらにドラマのDVDが226本。
2011-03-01 23:06:38映像資料の複本は日本ではまずないよねえ。世界経済の中心で民業圧迫。しかし、OPACがいいなあ。国会図書館サーチもこれに近いか? 件名も詳しい。
2011-03-01 23:06:51そうはいっても、NewYorkは840万都市。一方、横浜市立図書館(人口370万)の『1Q84 book 1』は126冊+大活字本2セット。予約は2315件。もう少し人口の少ない自治体を見よう。
2011-03-01 23:07:13ボルチモア郡立図書館では、ハードカバー版336冊(実際は書誌をまとめてあるかもね)、大活字版19冊、オーディオブック31点、ドラマのDVD20点(http://bit.ly/dEcchN)。ここでは、ゲームやKinectも提供してます(http://bit.ly/fnYU8a)。
2011-03-01 23:07:37では、複本が多いと予想できる人口あたりの貸出が多い自治体の図書館を見ていく(http://bit.ly/ihlZqt)。カイヤホガ郡立図書館(人口140万人)。本543冊、オーディオブック40点、DVD80点。電子書籍あり。(http://bit.ly/gHNEFK)
2011-03-01 23:07:47アナーバー市立図書館(人口11万4千)。本102冊、オーディオブック19点、DVD34点(http://bit.ly/ee8zG7)。アナーバーは図書館情報学でも名門のイリノイ大学があるところ。筑波みたいなものか。
2011-03-01 23:07:56Upper Arlington Public Library(人口3万4千人)。本38冊、オーディオブック6点、DVD6点、ブルーレイ2点、ソニーリーダー向け1点。
2011-03-01 23:08:17Grandview Heights Public Library(人口6700人)。本12冊、オーディオブック2点、DVD5点(http://bit.ly/f9Mw9X)。
2011-03-01 23:08:21もちろんもっと複本が少ない図書館もあるでしょう。比べると日本は予約が多いですね。これは予約自体が多いのか、複本が少ないので消化しきれないのか。あと、DVDが複数あるのには驚いたな。アメリカで図書館は複本入れるなとか、民業圧迫だとかいう議論があるのだろうか。(了)
2011-03-01 23:08:52