3月14日午前の都知事会見抜粋


「震災は天罰」発言の飛び出した記者会見に先立ち、3月14日の午前中に行われた石原慎太郎東京都知事の記者会見からの書き起こし、抜粋です。
全文ではなく抜粋なのは、いちいち語尾が聞き取りにくくて二人掛かりでやっても大仕事だったからです。自然な成り行きとしてプロブレマティックな部分だけをとりあげていますが、省略した部分ではいちおう常識的なコメントをしていることも公平のため付言しておきます。聞き取りにくい箇所については、文脈から推測できた部分は補正して、よくわからんところは私に聞こえたままに文字起こししました。いずれこちらに動画がアップされるはずですので、ご確認ください。なお、東京都による「表現その他に若干の変更があることがあります」という断り書き付きの文字起こしはこちら。「石原知事「JR東日本の体質、私は許さない」」という見出しで報じた産経の記事はこちらです。読みあわせていただければいっそう味わい深いか、と。


2011年3月14日午前 石原慎太郎東京都知事記者会見より(〔 〕内は私の補足。赤いフォントは私のコメント。)

(知事冒頭発言)

(前略)
今回あの、現場を預かる東京都知事として、緊急のメッセージを発信して都民の皆様と首都圏の皆様のご理解ご協力〔「ごりょ」とかなんとか聞こえる〕いただきたいとおもいます。ま、やることはですね、一つしかないんでね。これやっぱり、いろんなかたちで互いにね、力を貸し合うということ、こういう時はじめて人間の連帯ってものの尊さ〔「とさ」とかなんとか聞こえる〕がわかってくると思うんですね。
(中略)
また、あの、これまで懸念されていた帰宅困難者の問題が現実のものになりましてね、これに対して都関係施設など開放するなど区市町村や関係機関とも連携して迅速に対処いたしました。
それに比してですね、東JRの姿勢一体なんですか。あれはあの組合の体質が露呈してんじゃないかって気がするけども、早々にですね、シャッターを閉めてですね、そのぉ、中にいたお客を寒空に追い出しね、しかもですな、そのぉ、駅のなかに集まってひとつおったら(?)駅員がね、力を尽くしてね、情報伝達できるのに、駅員が帰っちゃって姿見せない。他の、要するに、交通機関に比べてですね、これ東JRって企業の体質がやっぱり、露呈したと私は思いますね。どういう組合がどういう指示をだしてるか知らんけどね、どういう指導者がどういう指示を……、組合に気兼ねして出せないのか知らんけど。こういうですね、体質はやっぱり企業としてほんと無責任だと思うし、非常にね、日頃のお客に対して酷薄だし、許されんのだと私は思います。

「気がする」とか「知らんけど」って、要するに根拠はない、ってことですよね?
少し省略。以下、省略についてはいちいち断らない。ちなみに省略した部分によれば、都知事にとっては「インターネットなど」が「近年、あの、急速に発達している、ふへん〔?〕してる」新しい技術、だそうで。また、リアス式海岸について、「入江」じゃなくて「インレット」と言うんだ、というヨット通ならではの講釈。ま、研究社の『リーダーズ+プラス』ほかの英和辞典で "inlet" をひくと最初に出てくる訳語は「入江」なんですけどね。また細長い小さなインレットであるほど「一番奥にある集落」は「瞬間的に全滅する」等々の蘊蓄。それから奥尻島地震の思い出ばなし(ただし伝聞)が。

あの〜今回のですね、地震では、福島第一、第二原子力発電所に大きな被害が出ておりまして、事前の想定をですね、遥かに越えた事態で、私もこの土日に、え〜東西〔?〕含めて原子力の専門家、電力の専門家に来てもらって、緊急幹部会義で事情を聞きました。
で〜ま、あの、なんですかね。政府関係者の、経産省の役人かね、なんか男前の役者みたいな顔したやつが。べらべらべらべらしゃべる。なに言ってるかさっぱりわからない。あんなことは言わない方がいい。不安だけが増長されてね。それで〜結果ですな、その、一部放射能が飛散したんでしょう。それからそのね、被曝というですね、それをくぐった〔被った?〕という人間もいたんでしょうがですね、そういう言葉がね、そのわけのわかんない説明のために変に増幅されてね。一人歩きして、なんてんでしょうかね、そう、規制値の千倍なんてね、とんでもない、なんというかな、ものに、考えられる。あの〜それの説明がですね、さっぱりなくて。実はですね、私たちがレントゲンの検査で受ける、あの放射能とね、もっと少ないぐらいのもんだけども、なにをもって基準値とするか知りませんがね、そういう基本的な説明がないままに言葉が、こう要するに、無駄に使われると、ほんとにもうちょっと利口な人間に説明してもらいたいしね、訳が分かんないなら黙っててもらいたいねぇ。

せっかく「原子力の専門家、電力の専門家」に来てもらったのに、官僚の説明がわかんなかったんですかぁ。

まぁいずれにしろですね、私が一番気にしたのはね、あの、私は昔からね、原子力に関係があってね、え〜まあ、あの、臨界の問題なんかもね、小説にとりあげたことがあるんですが、その、いくつかありますけども、そんなことでね、そのぉ、臨界点ってのは非常に怖いもんだとわかってますけども、う〜ん、どういうんでしょうかな、そのねぇ、とにかくチェルノブイリのような例をみますとね、ああいったものが対処が遅れ、しかも放置されてますと、数十年間循環してですね、どんどん、忘れられた頃でも被害者が出てくる。やたらにいまでも甲状腺の患者、がんの患者が子どもに増えてる。こういったことを思い出すとね、ぞっとするんですが。ゆえにですね、そら再三念押しました。しかしこれは今限りの政府の発表、要するに関係当事者、東電の人たちのね、あの〜報告の限界ですけど、その限りでは私はあの、東京が保有してるいくつかのね、ガイガーカウンターで指導〔?〕さしてですね、とにかく、東京に一番ですね、その、福島に近い地域の、そういったものを測定させようとしたんですが、その必要は、どうやら今限りではなさそうですから、これはまあ皆さん、一つ安心していただきたい。え〜やっぱり見えないね、魔の手ってのは誰でも怖いわけでして、え〜逐次ですね、新しい情報が入ったらそれを整理してホームページでも公表する準備を進めております。

なんか原子力に詳しいということをアピールしたいらしいんですが、その割にはさっき経産省の役人の「レントゲン」がどうたらが理解できないとかぼやいてましたし、「放射性物質」と「放射能」の区別もついてなさそうですよね。

ま、日本はですね、世界で唯一の被爆国でして、あの広島・長崎のですね、原爆の悲劇ってのはいまだに後遺症っと続いてますしね、私の親しい友人にも、あの、数人被爆者がいてですね、今どんな目に遭ってるかっていうことも聞かされてますが、ま、そいったものはね、日本人の一つの、え〜世界にないね、常識になってるんでね。ま、日本人はことさらこの問題についちゃ鋭敏だと思いますが。あの〜今限りですね、東京都は率先して、まあある場合には国を無視してでもね、そのもってる機材でね、う〜ん、大気汚染、特に放射能による汚染ってものを測定する必要は、今限りではありませんから、みなさん安心していただきたい。

国を無視して独自に計測する! というはなしになるのかと思いきや、「測定の必要はないから安心しろ」ですかぁ。振り上げた拳をなにごともなかったようにおろすあたり、さすがに役者が違います。


計画停電のはなしになって)

あの〜以前ですね、何年前でしたかな、関東地域のね、電力が足りなくなって、え〜西からですね、その電気を送ってもらうような作業をしたことありますけど、あの時も実はその、機能はあるんですけどね、電車のゲージと同じなんですあなぁ。レールのね。え〜なんですか、あの電気のですね、この周波数がね、関東と関西で違って。これも情けないはなしでね。日本が近代化する時に日本をね、食い物にしようと思った外国の勢力がね、とにかく、え〜この自分たちの利権をね、この日本でやろうと思って、鉄道を二つのかたちでやって、その、ひろいゲージとね普通の国鉄のゲージが決まっちゃったんだけども、あの〜電力もそのていたらくでね。本当ならですね、同じ周波数でやればいいものを、違う周波数にしたために、関西からね、その〜送電線でね、関東の方へ電力を送ってくれることはできるんですが、その中継のなんて言うんでしょうかね、このそれをこうね、関東並みに周波数を直す機械がですね、容量が一日100万KWですか。ですからね、その〜1100万キロね、ワット、足りない時に一日100万KWの補填ではとても間に合わない。まあ、ですからですね、必然、その〜東日本ではね、あの〜なんて言うんでしょう、計画停電をせざるを得ない。

諸外国から様々なかたちで協力を得なければいけないこの状況で、欧米列強 Dis るとは! さすが No と言える都知事パネェっす。

まああの、これはですね、皆さんに是非、その協力していただいて、え〜停電でない間はね、存分に電気を使うということなしにですね、ま、季節も季節ですけど、だんだん暖かくなりますし、今までと違ったですね、温度に設定して暖房使うとか、ま元気な方はね、全部切ってしまってね、厚着で過ごすとかね。そういう一つね、努力をしていた(きたい?)。これは誰のためでもない、その〜ね、自分自身のためです〔語尾、聴取不能〕。

「誰のためでもない、自分自身のため」って、ばりばりに「我欲」じゃないんすかね? そんなもの奨励して、どうするんすか!?

これあの〜、電力がどんどん勝手に消費されてね、え〜、計画停電で追いつかなくなって、企業に影響が出てくると、怖いのは、日本売りが始まりますな。

さらに欧米列強 Dis りまくり!

政府はもともとね、まあ混乱しきってものがためにね、あっぷあっぷしてて、え〜予算が通んなかったらどうするかったら財務省もいい加減でね、6月7月まではもちますよみたいなこと言ってなんかみんな それをどういうふうにあてにか知らん。今回の運営も例によってねああいう不毛な論がストラグルを繰り返してきたんだけども、あの〜、まあ、そんなもんで済まずんなってですね、あ〜ほんとにね、この〜、ん〜、国全体そのもののクラッシュがね、来てしまったわけです。でこれでね、私たちがね、よほど本気でこんぐわい〔?〕対処しませんと、日本は外国から見切られてね、特にその、日本をまあ、食い物にしてるですね、ファンドとかね、そういった連中がですね、これなにも外国人だけじゃないんだ。日本人にも金、金、金の人種が増えてきたから、ねえ、どっかの、何か、ファンドのマネージャーみたいに、日本人でしょ? 尖閣なんか中国にくれてやるって馬鹿がいるんだ。そういう連中がね、物欲にかられるとね、自分の国食いつぶしてでも金もうけようという、そういう傾向がね、出てくるかもしらん。
これは私たちやっぱりね、それを防ぐためにも、やっぱり一人一人がね、ある自覚を持って、自分の責任の範囲で国守るんだという、そういう自覚のもとにひとつん〜、協力を願いたいと思います。

なぜここで尖閣のはなしに??

あの〜、こういう電力の不足がですね、現場では非常にその、困難が伴いまして、特に医療機関でのね、活動っての非常に制約されますし、水道でも、ま断水濁水が発生する他、下水の排水や、あるいはその、交通へも大きな影響が出ると思います。
国の準備、事前の情報提供がですね、え〜ま、決定的に不足する中で、ま、国がね、なんで隠すんでしょうかねえ、今までこらねえ、日本では変な通例でね、こら隠し切れないもんだ、出したらいいと思うんですけどね、何かほんとにぎりぎりまで結局自分で抱えて懊悩して、へっ、世間に訴えるという、馬鹿な繰り返しなんだ。これ結局想像力がないんですな。やっぱりね、危機管理ってのはね、最悪の状況ってものを想定してね、それを前提して警告し、ま、そこまで行かずにすみましてよかったですねご協力ありがとうございましたってことで、まあ何というかな、そまされるこんだと思うんだけども、とにかく、隠すね。それからその〜、国の指導か当事者の問題か知りませんがね、原子力の問題に関してもね、その、インシデントとアクシデント違うんですよ。でインシデントはね、事故です、事故というかね、その要するに、故障ですからね、これはね、人間が作ったもんだ誰でも頼らんすぎといろんなほころびが出てくんだ。そらとおインシデントでもね隠すもんだからこれがアクシデントに見えちゃって、ますますこの、猜疑心が高まってね、原子力の利用に対する、何というのかな、あの、国民の、ほんとの理解が遠のくというまあ、本当に、残念な状況が続いてますけども。

ついさっきは「あんなことは言わない方がいい。不安だけが増長されてね」と言ってなかったっけ?

え〜いずれにせよですね、ん〜、国の準備、事前の情報提供が決定的に不足する中で、都はあの、現場としてできる限りのことを行っています。昨日までも病院における自家発電の点検などすでに、まああの指示をいたしましたし、また警察庁と連携して、必要に応じてですね、警察官による交通整理なども実施してまいります。まあこれは場所によってはですね、え〜、電力制限、停電ということで、交通信号の止まることもありうると思うわけですが、まいずれにせよですね、なおかつその、計画停電をアナウンスしておこなってもなおですね、電力が不足すると、突発的な停電が発生して、テレビやですね、携帯電話から、必要な情報を得ることが不可能になる可能性もあります。大きなその、不測の事態を招きかねませんし、また電力は被災地での医療活動復旧活動にも不可欠でありますので、節電はですね、自らの生活を守るだけでなく、被災地の復旧をですね、後押しすることにもつながるわけで、ですから都民の皆さん一人一人がね、できるだけのことをすることで節電することで、え〜傷ついた同胞をですね遠くから支えることになるので、そういう自覚でですねひとつ節電に努力していただきたい。


(節電を商工団体等にも要請する)

まああの〜、ま企業は企業でですね、自分の利益ってもんを考えざるをえないでしょうけども、ん〜、まその何も企業はね、要するに、都民生活を優先てことは決してありませんがね、その〜ね、ん〜、一般市民のね、その、電力の浪費っていうものが加速して、企業のですね、その、節電てのはこう要するに、大幅に強いられることになると。え〜、経済力がですね、衰退して、その〜、マーケットも動いてね、繰り返して申しますけど、日本売りということになりかねない。まあそのそういう点でですね、え〜、人口の多い首都の皆さんの協力をですね、強く呼びかって、ま、いますが、まあ具体的な方法についてはですね、ホームページでなんか公表します。まあたとえばね、自宅ではそのエアコンの設定温度まず何度か下げていただきたい。さっき言いました、健康な人はですねもう、暖房を切ってですね厚着して過ごすと。あるいはオフィスもですね、電力をん〜、照明半分に下げてですね、あの〜、まあ、足元不如意かもしらんけども、それで作業していただくとか。それからやっぱり、不必要なですね、ネオンサイン、こんなものは時間制限して、これからですね、まあ、あんなものはなくたって別に、直接営業に差し障るわけじゃないんだから、あの〜夜間のですね、ネオン広告のですね〜、看板などはもう消灯させるように、指導しますし。まあ使用してないパソコンなどプラグはですコンセントからはずしていただきたいと思います。

なんかしらんけど、企業については「我欲」を追究してもノー・プロブレムらしいっす。あと、都知事があんまり都庁にいないのは節電のためだったのか、と目から鱗っす。照明を半分にしたうえ、執務時間を全国知事平均の半分にすれば電気使用量を4分の1にできますからね。

私がやっぱ一番心配したのはね、そのチェルノブイリなんかの例を見ましてもね、その目に見えないねぇ、まあ花粉も見えないけどねぇ、みんなそれで往生してますけどがね、放射能ってほんとに見えないものはねぇ、広範囲で飛散してね、とんでもない時間帯おいてその後遺症が出てくるなんてことなったら、ま、ほんと悲劇ですから。私たちはやっぱりね、広島・長崎の経験を持つ民族としても、こういった問題に対してはね、必要以上に神経を使って、もう事前事前でですね、悲劇をくりかえさないふし、努力をしていきたいと思ってます。

チェルノブイリ」を一貫して「チェリノブイリ」と発言していたことについては武士の情けで補正しました(って、ばらしちゃったけど)。しかし原子炉の設計の類似性を考えればスリーマイル島原発事故を引き合いに出すのが「私は昔からね、原子力に関係があってね」と自称する知事に期待されるところだと思いますが、やっぱりアメリカ人よりロシア人に「ノー」という方がらくちんだ、ってことでしょうか?
また、「必要以上に神経を使って、もう事前事前でですね」と言っていながら「そういったものを測定させようとしたんですが、その必要は、どうやら今限りではなさそうですから、これはまあ皆さん、一つ安心していただきたい」とおっしゃっていたことを考えあわせると、日本の原発はチョー安全、ってことですか?



以下、質疑応答です。逐語的な文字起こしではなく大意のみですませているところもあります。


Q:東京都の節電へのとりくみは? 「百億円単位の支援」は被災地の自治体に出すのか?
A:「これはできないんです、やろうと思いましたが。国にまかせたらどう使われるかわからんからね。あのね、直にやるとはそれは法律でね、できないということでね、残念ながらね……」、(以下、節電対策に答えず)。
Q:東京都自体の節電のとりくみは?
A:あっ、これはね、これだって電気多いんだよ。ほんとに、半分消しゃあいいだよいまは。あたしの部屋も半分消してますしね。そういうことしなきゃダメだと思いますよ。
(だったら最初から消すように指示しとけよ。)


Q:放射性物質の飛散を都独自に計測するのを止めたというのは、いったん検討したけれども必要ないと判断したということか?
A:「え、それまでの危険性はね、まだとにかく状況はない、と。ということを専門家から聞きましたからね。わかりませんよ、これから先ね。あの、今まだくすぶってるね、あの次の原子炉がどういうかたちでね、あの、まあ、収まるかね、あるいはですね、もっと悪い事態になるか。あの〜、チェルノブイリのですね、事例なんか見ても、極めて広範囲に、なんてんすかね、危険が広まってる事例がありますから。まああれはやっぱり隠してわけがわかんない対処したんでね、やっぱああいうことんなったんだけど。」
Q:むしろ測って都民を安心させた方がいいのでは?
A:「あ、そんなもんはすぐやりますよ!〔うなずく〕 そうですね、それいいことだからね。やっぱり何カ所かで、〔都職員に〕おい、それすぐやれよそれほんとに。人派遣して。何カ所かで。で、ここで測りましたがね問題ありませんでしたってこと発表すりゃいいんだから。人が機械もってってやりゃいいんだ。すぐやんなさい、あんな
(ついさっき、専門家に聞いたら「必要ない」と言われたから止めた、って言ってたのはなんだったんだよ!? ちなみにこの質問したのは朝日新聞の記者。「媚中」朝日に媚びる都知事閣下なんて見たくなかったっす!)


Q:雨で放射「線」物質、有害物質が降ってくる可能性について専門家のはなしは?
A:「出てませんまだ。ええ。あの、幸い晴天が続いてますのとね、え〜、その、だいたいその、爆発の現況そのものが正確にわからないのとね、放射能のどれだけの総量がですね、拡散・飛散してるか、とにかく飛び放ったかということもまだわからない。で〜、とにかくね、それをなんかのかたちで確かめてもらいたいし、ヘリコプターも上飛んでるわけですからね、あの〜、う〜ん、どっかの国がロケット撃ったりしたとき云々で、飛行機飛ばして、あの、要するに空気を採集してですね、分析しますよね。そんな機能は東京ありませんからね。そりゃ国がやってもらわなくちゃいけないしね。そうすることではじめてほんとのはなしに(以下、聴取不能)。それあの、要するに、え〜、これは難しいんだ、昨日来た専門家を私は疑うわけじゃありませんがね、彼に言わせると今の現況ではね、その必要ありません、大丈夫ですというわけですよ。こちらはとにかく、それを信じざるを得ないしね、まあその責任はね、違ってたら取ってもらうわけだけども、やっぱり政府がね、念入りにつまりそういうことをね、そりゃ被災地の方は気の毒だけどもね、それをね、間近に控えている大都市圏のね、より多い国民のためにも、それぐらいの、調査ってのはすべきだと私は思いますし。もしそのきっかけでね、東京でガイガー使ってね、ある兆候があったらね、そら真っ先にもうとにかく政府に私から申し込みます、はい。
(自分が呼んだ専門家を信じないくせに国に調査しろって……。)


Q:100億円の使途。具体的に何人派遣するかなど決まっているか?
A:「都庁の役人、一割くらいで仕事できねぇことはねぇから」云々。「まだ人余ってるよ」云々。「オリンピックのためのね、え〜貯金もしましたけれど、ま、にわかにオリンピックあるかどうかわからんが、しかし、まあ、あの〜、苦労して貯めたお金を自らのために使うのも意味があるけども、困ってる民のために使うのも意味があると私は思いますが」
まあたしかに、都知事のような執務ペースで仕事がこなせるなら、都職員の一割くらいで仕事できるのかもしれませんねぇ……。それにしても「困ってる」っすか。


Q:財源に五輪の基金をあてるのか?
A:「いや〜それだけじゃなくてね(以下略)」
つまり五輪に再チャレンジする気は満々、と……。