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農水省、麦の検査方法決定 説明会を開催

2011年6月17日 20:51
農水省、麦の検査方法決定 説明会を開催

 麦の収穫シーズンを迎え、農水省は福島第一原子力発電所の事故による放射性物質の検査方法を決め、17日に生産者や食品企業などを集めて説明会を開いた。

 収穫した麦の検査は、大気中の放射線量や土壌の放射性物質の濃度が高い地域を中心に、東北と関東の11都県を対象に実施される。農水省はこれまで、野菜などの農作物の検査を生産地域ごとに行うよう都道府県に指導してきたが、麦の場合、製粉会社などにまとめて販売されることから、保管する倉庫ごとに検査するよう指導することにしている。

 今後の検査で、国が定めた基準(一キロあたり500ベクレル)を超えた場合、安全性を確保するため、食品衛生法に基づいて、倉庫などの施設単位で販売が禁止される。