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きぃ↑みぃぃ↑がぁぁぁ↑あぁぁぁ↑YO↑HO↑わぁぁぁぁ!

その歌声に僕は戸惑いました。まるでローレライの伝説の人魚が、ライン川を渡る船を沈めるがごとき魔性の歌声。10日に行なわれた日本代表VS韓国代表の親善試合。そこで披露されたAquaTimezさんによる君が代は非常に個性的で、ほかで聞いたことがないようなもの。「えっ何コレ」「別の曲みたい」「誰かを勇気づけるために選ばれた、特別な事情のある歌い手なのだろうか」と驚いた方も多いことでしょう。

最近日本のテレビ局が韓国資本に影響され、過剰な韓国推しを展開しているとの噂も聞きます。バレーボールの中継で君が代が尻切れトンボ状態にカットされるや、韓国の陰謀だなどと騒ぐ人もいるくらいです。その意味で、「カットすると怒られるからワザと下手糞を呼んだよ派」「君が代を流したくないので原曲通りに歌えないヤツを呼んだよ派」が、鼻息を荒くするのも理解できなくはありません。

しかし、思うのです。僕らは今AquaTimezさんに夢中だろ、と。

確かにAquaTimezさんは一見下手糞に聞こえます。だが、歌のヘタ・ウマイが何だと言うのか。男子サッカーより女子サッカーは価値がないのか。欧州チャンピオンズリーグよりJリーグはつまらないのか。そうじゃないでしょう。ウマイ・ヘタではなくすべては個性、すべては魅力のはず。しなやかで伸びやかな歌声。音階にとらわれない自由な旋律。どこまでも上り詰めていくような高音域。AquaTimezさんの歌は素晴らしい魅力の塊であり、子どもの頃に感じた「音」を「楽」しむ喜びがあります。

かのピカソはこう言っています。「子どものような絵を描くのに、私は一生を費やした」と。幼少の砌から類まれなる技術・才能を示したピカソは、自身の芸術の頂点を「子どものような絵」に求めたのです。それは魂からほとばしるピュアな感情の具現化であり、子どもだけが持つ自由で大胆な創造力への回帰でした。ピカソとAquaTimezさんの違いは普遍的な評価があるかどうか、ただそれだけ。

ピカソが教科書に載らない世界で、「鏡の前の女」を見たときあなたはどう思いますか。今夜AquaTimezさんで大笑いしているように、まずはその絵のしっちゃかめっちゃかさに爆笑し、やがて目を離せずにいる自分に気づくのでは。それこそが芸術性。日本を代表する男たちの戦いを前に、その素晴らしい芸術性を示してくれたAquaTimezさんに僕は感謝し、涙しました。猛烈なお腹の痛みで全身が震えるような感動と、拳が痛くなるほど畳をドンドンと打ち付けた大拍手に、心地よい満足感を覚えながら…。

とまぁ、我ながら「無茶だな」と恥ずかしくなるおべんちゃらが済んだところで、日本代表の圧倒的強さについて10日の「日本代表VS韓国代表戦」からチェックしていきましょう。



◆世界一のなでしこJAPANだけじゃない、強すぎるぞザックJAPAN!

9月から始まるワールドカップ予選。ウズベキスタン・シリア・北朝鮮と同組となった日本は、若干のクジ運のよさを感じていたもの。しかし、この試合を見た今なら、クジなど何の意味もなかったと確信できます。たとえ韓国・オーストラリア・イランと同組であったとしても、今のザックJAPANなら予選突破は容易であろう、とすら思うほどに。

ワールドカップ前に韓国に0-2の敗戦を喫し、岡田監督(当時)が進退伺いを出すに至ったことなど、もはや何十年も前の出来事のような気がします。あれから日本はブンデスリーガきってのストライカーや、欧州CLベスト4メンバー、この試合には不在ながらメガクラブ・インテルの左SBなど、世界でも名うての選手が集う強豪となりました。ちょっとハンデでもつけないと、練習にもなりませんよね。

↓ハンデその1:日本語&君が代がわかるヤツだけ調子が狂うAquaTimezさんの魔性の歌声


顔全体に「む?」が浮かぶ代表選手たちと、「コンナ キョク デシタ?」と確認顔を見せるザック!

歌が終わった瞬間、必死で笑いをこらえた香川の額にはベッタリと脂汗が滲んでいた!

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そして始まった試合。この日は4-2-3-1の慣れた布陣でのぞむ日本。慣れない3-4-3ならともかく、やり慣れた4-2-3-1で戦えば、アジアを突き抜けた実力がそのまま出てしまいます。ということで日本はハンデその2・その3を同時起動。怪我で不在の長友の位置に駒野を入れ、1トップに李を据えることで、せいぜいワールドカップベスト16止まり、せいぜいアジカップ優勝止まりのチームを組み上げます。

その甲斐あってか、前半の序盤こそは駒野サイドを攻め上がるチャ・ドゥリがチャンスを演出する場面も見られました。しかし、この程度では実力差を跳ね返すほどの影響はありません。各リーグで好調を持続する日本の攻撃陣は、素晴らしい連携と意思疎通で韓国を翻弄。

とにかくワンタッチ・ツータッチで出す先に次々に現れる味方選手。どこに誰がいるかを完全に把握しているかのように、スルーで通したり、逆サイド遠目に長いボールを送ったり、裏に飛び出したりとやりたい放題。何より一番印象的なのは、ひとりひとりが見せる余裕。ボールを持てるという自信、ひとりでも打開できる実力が、余裕となってプレーに表れていました。相手が飛び込むのを嘲笑うように、ヒョイッと切り返す場面が何度見られたことか。まるで強豪国のような圧倒ぶりです。

試合が動いたのは前半35分。動かしたのはもちろん日本のエース・香川真司。まずガンバ内ヒエラルキーを見せつけるようにイ・グノから遠藤がボールを奪うと、遠藤は中央で待つ李へ。李はそれをヒールで流すと、ボールを受けたのは香川。どんな狭いスペースでも通り抜けてしまう香川のマジカルステップは、韓国DFの密集地帯をものともせず、すり抜けてきた!

↓さすが日本のエース!たとえメッシをくれると言われても、香川はやれない!



ゴール後に香川は大喜びでピッチに転がる

長谷部と李が抱きつく

そこに飛び乗ってくる内田

長谷部はムッとしながら香川を潰さないようカバー

内田のヒザを払いのけようとする長谷部

そうはさせじとさらに飛び乗ってくる吉田

長谷部振り向いて文句

しつこく乗しかかっている内田

長谷部マックスイライラ状態で内田を払いのける

心整えて落ち着け長谷部wwwwwwwwwwww

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得点の直後、日本は足を痛めた岡崎を下げて清武弘嗣を投入。ブンデスリーガで開幕戦ゴールのワールドカップ戦士を下げて、若手を投入する…一見するとハンデその4のような雰囲気。しかし、清武はU-22代表でも主力として活躍し、安心と実績のセレッソブランドがそのうちドイツあたりに輸出するであろうオススメの逸品。この交代で、逆に日本の攻撃が活性化してしまうことに。

韓国がふたりを同時に交代し、苦境を打開しようとした矢先の後半8分。日本は左サイドを攻め上がった駒野が、相手DFを股抜きしてから強烈なシュートを放つというまさかの裏切り行為。「駒野が!?」とビックリした韓国GKがこれをエリア内にはじいてしまうと、そこで待ち構えていたのは清武。清武は代表デビュー戦とは思えぬ落着きで、このボールを本田△へ落とし、代表初アシストをマーク!

↓本田△が左足で決めて日本追加点!


そしてザックぶっ壊れたwww

ときどき変な踊りするオッサンだなwww


しまった、やりすぎた。そんな反省の声がノドから出掛かった頃、それを上回るスピードで日本はさらなる攻勢を仕掛けていました。韓国が日本の守備ブロックに入りあぐねている間に、プレッシャーを掛けてボールを奪う香川。一斉に反応する味方。香川から李、本田△、香川とつなぎ、逆サイドを駆け上がる清武へ。清武がクロスを上げるタイミングでは、ニアのスペースで待ち受ける香川、ファーサイドでフリーになる李、オレオレアピールを執拗に繰り返す本田△と、3つも出し所が。どれを選んでも絶好機という中で、清武が選んだのはやはり香川でした!

↓セレッソの香川っぽい選手から、元セレッソの香川へナイスアシスト!



ちょっとやりすぎちゃったようですね!

これは韓国さんも、泣きながら朴智星に「戻ってきて」の手紙書くしかない!

帰ってこいよ(楽天市場)



さぁここからは守備緩めの時間。3-0とした直後に、ハンデその2が手ぬるかったと反省したか、駒野に代えてハンデその4・槙野智章を投入。それでもまだ李の惜しいヘッドや、相手のゴール前をズタズタにする本田△・香川のコンビプレー、内田のポストを叩くシュートなどで優勢がつづくと見るや、中盤の要である遠藤・長谷部のコンビをひっぺがす思い切った布陣に変更。

ここまでしてようやく試合らしくなり、韓国も反撃を開始。後半29分、31分にはゴール前でシュートを放ち、後半35分にはおなじみの家長の不用意な横パスをカットされたところから大ピンチとなる場面も。まぁこれぐらいのピンチがないと、川島もわざわざ飛行機で長距離移動してきた甲斐がないでしょう。

今野・川島の守備陣がしっかりと身体を張り、日本は最後までゴールを死守。ワールドカップ・アジア3次予選へ向け、順風満帆・視界良好の快勝となったのです。ハンデつけるのをやめて、インテル・アーセナル・バイエルンミュンヘンが合流したらどうなってしまうのか、怖いくらいの期待感がわいてきますね。

↓余裕漂う本田△は、試合後もかるーい感じで「ありがとございまーす。また応援よろしゅくお願いしまーす」のご挨拶!


まぁ、実際そんな感じの試合でした!

アジア予選、日本の敵は相手ではなく「驕り」と「油断」のようですね!



という快勝に免じて、AquaTimezさんのことはAquaに流してあげてください!