ネットバンキングの乱数表を入力させるフィッシング詐欺に注意


 フィッシング対策協議会は18日、銀行をかたるフィッシング詐欺が相次いでいるとして注意喚起した。契約者番号や暗証番号だけでなく、ネットバンキングで使う第二暗証(乱数表の数字)の入力を促す記入欄があるのが特徴だという。

 三井住友銀行によれば、メールに添付された実行ファイルを開いたり、メールに記載された本文のURLをクリックすると、契約者番号や暗証番号、乱数表の番号の入力を促されるという。

 10月4日以降、三井住友銀行を装った不審なメールによる不正取引が発生。同行によれば、「三井住友銀行ご利用のお客様へ」といった件名の不審なメールに関する問い合わせが12日までに50件以上寄せられており、金銭的な被害も発生しているという。

 万が一、起動した添付ファイルやリンク先のページで暗証番号などを入力してしまった場合は、暗証番号を変更した上で、乱数表の数字が書かれたカードの再発行を行ってほしいとしている。

 フィッシング対策協議会では、三菱東京UFJ銀行とイオン銀行でも同様のフィッシング詐欺が確認されていると説明。通常、銀行から暗証カード上のすべての数字入力を求めることはないとして、フィッシングメールは開かずに削除するように呼びかけている。


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(増田 覚)

2011/10/18 17:41