復興構想会議が初会合 首相「創造的な復興策を」
政府は14日午後、東日本大震災の復興構想会議(議長・五百旗頭真防衛大学校長)の初会合を首相官邸で開いた。菅直人首相は「これからの議論が日本の再生のスタートだ。元に戻す復旧ではなく、改めて作り出す創造的な復興策を示してほしい」とあいさつ。6月末までに第1次提言を取りまとめるよう諮問した。
五百旗頭氏は議論に先立ち(1)超党派で国と国民のための復興会議とする(2)被災地主体の復興を基本としつつ、国としての全体計画を作る(3)単なる復興ではなくて創造的な復興とする(4)全国民的な支援と負担が不可欠(5)明日の日本への希望となる青写真を描く――とする5つの方針を示した。原子力発電所事故の問題に関しては「なお危機管理的状況にある」として、会議のテーマから外すことも明らかにした。
初会合には同会議特別顧問を務める哲学者の梅原猛氏のほか、宮城、岩手、福島3県の知事らが出席した。