東国原・宮崎県知事、再選不出馬の意向
宮崎県の東国原英夫知事(53)が任期満了に伴う知事選(12月9日告示、26日投開票)に出馬せず、1期限りで退任する意向を地元関係者に伝えていたことが20日、分かった。次期衆院選や来春の東京都知事選への出馬が取りざたされている。
東国原氏は20日夜、宮崎空港で記者団に「(開会中の)9月議会で明らかにする」と述べた。議会最終日の10月12日までに表明する見通し。ただ関係者によると、次の宮崎知事選への立候補者の顔ぶれなどによっては、意向を翻す可能性も残っているという。
東国原氏は、県発注の公共工事を巡る官製談合事件で前知事が辞職、逮捕されたことを受けた2007年1月の知事選で初当選。公共工事の入札制度改革を進めたほか、県産品や県内観光地のPRに取り組んできた。
一方、自民党総裁ポストを求めた昨年の衆院選出馬騒動では知事職について「(10年度の当初)予算を編成したら仕事は終わる」と発言。開会中の9月県議会でも「(一番の関心は)国の形を変えること」と述べていた。