未成年のFacebookアクティブユーザー2000万人のうち、サイトが最低年齢としている13歳に満たないユーザーはその3分の1以上の750万人にのぼり、500万人は10歳以下だった。米消費者団体が発行するConsumer Reports誌が米国時間2011年5月10日までにこうした調査結果をまとめた。

 Facebookは利用規約で13歳という最低年齢を定めているが、多くの子どもがそれに違反している。問題なのは、アカウントを親が監視していないことだと同誌は指摘している。過去1年以内に米国の500万世帯がコンピューターウイルスや、個人情報の窃盗など、何らかの被害に遭っており、特に子どもは約100万人がネット上で嫌がらせやいじめを受けているという。

 また同誌は、米国アクティブユーザーの5人に1人に当たる950万人が、Facebookが用意しているプライバシー設定を利用していない点も問題と指摘している(関連記事:Facebookがプライバシーポリシーの改訂を計画、内容そのままに分かりやすく)。

 Facebookが抱える問題は、プライバシー設定が可能なことを知らないユーザーが多く存在すること。プライバシー設定を利用していないユーザーの3分の2はその存在を知らないと同誌は報告している。同誌のJeffrey Fox氏は「Facebookは周知徹底にいっそう努力する必要がある」と述べている。

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