べんり手帳術―ふつうの手帳を知的ツールに変える100のアイデア
- 作者:竹島 慎一郎
- メディア: 単行本
1998年発行の本書。10年以上前の本である。
だから記述も古くなっているところもある。
インターネットのアクセス累計時間を記録しておこうとか、電車の乗り換えソフトをパソコンにダウンロードしておくと便利だとか。
問題発見の例として、スーパーでの経験談が語られている。
レジ打ちの時、レジ担当者が代金を受け取る前に次の人のレジ打ちをするので「顧客満足を考えていない」と社長に手紙を送ったところ、店長が謝りに来たという。
しかしスーパーでのレジ打ちの際、お金を受け取る前に次の人のレジ打ちを始めるのは、最近ではごく当然の光景となっている。
もしそれをしないと、後に並んでいる人から苦情が来かねないし、会社の上の方からも「時間を無駄にするな」ということでそうするように指導されているかもしれない。
10年のうちにせわしない時代になったものである。
まあこのように、今となっては時代遅れとなった記述もあるが、その後の時代の流れを予見するような記述も多々見られる。
例えば、キーワードや矢印を使った右脳メモ術。これはマインドマップの原型だ!
色々な文具の紹介もある。これも現在ホットな話題である。
プライベート名刺の重要性も指摘されている。
ポストイット活用術も。
朝活の有効性について書かれた項目もわずか2ページだがあるぞ。
かのベートーヴェンも手記のなかで「毎日五時半から朝食まで勉強すること!」と綴っているくらいだ。
この項目では、氏は1日24時間を有効に使おうという意識が持てるので「24時間時計」を愛用していると書いている。
そんな時計もあったんですか。
あと、仕事用とプライベートの日記代わりの2冊の手帳を使っているとも。
2冊手帳も最近言われている話題だ!
手帳は2冊使う時代? - 内藤忍の公式ブログ
手帳の2冊使いは、邪道なのか?:時間管理術研究所 仕事と生き方、幸せの研究所
「2冊の手帳」を持つ美人広報[キャリアプラン]All About
その後現在に至るまでフィーチャーされている事項を先取りして確実にとらえているのはさすがである。
著者の竹島さんは現在のネットツールについてどう思われ、どう活用されるのだろうか。
そんな竹島さんが長年の経験から選んだ手帳のフォーマットは、スケジュールとメモを分離できる
「左1週間+右メモ」形式だという。
思考は形態に縛られる。
スケジュール欄オンリーの手帳ではスケジューリングだけに終始し、考える習慣がなくなる。
フリースペースがあれば自由な思考を開放する、ということらしい。
また、右のメモページを縦に2分割して使うという応用技も紹介されている。
なるほど、「左1週間+右メモ」形式は便利ですねえ。
実は私も長年この形式の手帳を愛用している。
わが意を得たり、である。
能率手帳ネクサスの別冊形式のブロック型カレンダー
http://yorodzu.seesaa.net/article/29359941.html
2009年の『No.109 ニューダイアリーアルファ 6 <茶>』は欠番か
http://yorodzu.seesaa.net/article/110446480.html
最近バーチカルタイプの手帳が人気のようだが、これはスケジュール主体の手帳で、メモや覚え書き中心の使い方には向いていないのである。
そういえばマンダラ手帳も左がマンダラ1週間で右がフリーページだった。
ジャバラ形式の「超」整理手帳もスケジュール一覧が主体のため、別冊にメモ帳を付けるようになった。
ちなみに、どのようなフォーマットがあるか、高橋書店から送られてきた広告から抜粋してみました。
見開き1週間レフト式
同じ見開きでスケジュール管理もメモ記入もできる
見開き1週間セパレート式
1日の記入欄が広いのでしっかり書き込める
見開き2週間式
一覧性を保ちつつ記入欄もばっちり
1頁2日ワイド記入式
1日の記入欄がたっぷりなので項目ごとに分けての記入も簡単。
見開き1週間バーティカル式
複数の予定も一目瞭然。タイムマネジメントはこれで完璧。
ブロック式(カレンダー式)
手軽なスケジュール管理に
あと、高橋書店にはオリジナルの「リンクアップ式」というのがあるようだ。
http://www.takahashishoten.co.jp/notebook/pop.html
マンダラ手帳だとかマンダラート式手帳というのもあったが私は使いこなせなかった。
ということで、アンケートを実施したいと思います。
愛用している手帳のフォーマットは何ですか
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