人工肉がリアル肉との差がわからないレベルに到達。
大豆などから作られた人工肉。そいつをピクルスやレタスと一緒にバンズで挟めば、人工肉ハンバーガー「Impossible Burger 2.0」の完成です。ラスベガスで開催されている家電見本市「CES 2019」に参加していた米GizmodoのAdam Clark Estesが試食した感想を記事と動画で伝えています。その中から、実食の様子と味へのコメントを紹介します。
リアル肉と比べてもジューシーで、食感にも違和感はなし。ホントにおいしいらしいですよ。
これが人工肉バーガー。
パティの焼き加減はレア。レア肉らしい赤みが確認できますが、その正体は大豆などから人工的に作られたフェイク・ミートです。
さっそく人工肉バーガーの試食スタート。
「レアハンバーガーならではの、ジューシーで肉肉しい食感だよ。ぼくは2日前にImpossible Burger 1.0を食べてるんだけど、それはおがくずみたいな味だった。このImpossible Burger 2.0はそんな感じ、全然しないね。おいしいよ」
Impossible Burgerはすでに米国のレストランで提供されています(Impossible Burger 1.0)。そちらに対するAdamの印象は最悪だったようですが、今回試食したのは進化版のImpossible Burger 2.0。こちらは「堅実なアップデートがなされている」と高評価。
続いて味の比較のためにリアル肉バーガーも食べてみます。
「ちょっと冷めてるけど、ホンモノの牛肉が使われているよ」
両者を食べ比べ終わった瞬間に複雑な表情を浮かべるAdam。
「…聞いてくれ、人工肉バーガーはマジでうまい。グリルされたばっかりであったかいしもっとフレッシュだ。リアル肉バーガーはできあがってからちょっと時間が経ってはいる。でも、人工肉バーガーはもっとジューシーだ。ホンモノの牛肉と比べてみても、人工肉バーガーに味の上で何か不足があるようには感じられない」
Adamは記事の中で以下のように書いています。
人工肉はリアル肉と勝負ができる、というところまできてる。新しいImpossible Burgerを食べてみて、この人工肉という概念がぼくたちの「食べる」をどう変えるかに興味を抱いたよ。ぼくは昔ベジタリアンだったし今も食にはうるさいんだけど、そうと知らされずにImpossible Burgerを出されたら、たぶん人工肉だと気づけない。ホカホカのビーフバーガーを食べるのが大好きなぼくをそんな風にしてびっくりさせるのはあんまりなんじゃないかって意見はさておき、ぼくにはリアル肉と人工肉のちがいはたぶんわかんない。
米国では2019年後半にImpossible Burgerがスーパーで買えるようになるそうです。人工肉が当たり前になる日は思ったよりも近いのかもしれないですね。
2018年1月10日:誤字を修正いたしました。