扶養家族の人数 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

扶養家族の人数


フィリピン側で、医療保険に入ることにした。

日本は、公的な保険制度がほぼ100%完備されているという、希有な国。
フィリピンには公的な保険制度はなく、
アメリカのように民間の医療保険会社がいくつかあり、
個人や会社が自費でそこに入る場合がある。 (強制ではない)

うちは若いスタッフ主体だったから、今まで私的保険に入っていなかった。
けれど、あるスタッフが入院する経緯があり、会社として入ることに決めた。

で、その私費保険制度では、扶養家族も保険にいれることができる。

で、スタッフたちから扶養家族のリストを提出してもらったのだけれど、
そのリストがとても印象的だった。

ほぼ全員が20代前半のスタッフたちだが、
扶養家族2人というのはざらで、
扶養家族5人という人もいた。

扶養家族は、
50代で仕事がない両親であったり、
10代の在学中の兄弟であったりする。

スタッフたちが、独身・20代前半にして一家の大黒柱で、
兄弟を食わせ、親を養っていることは、知識としては知っていた。

けれど、こうやって扶養家族リストを提出してもらうと、
スタッフたちの責任が重いんだなと、改めて感じる。

民間の保険だから、いろいろ条件は厳しい。
扶養家族は二親等まで。
しかも、兄弟姉妹は二十歳以下である必要があり、
親は65歳以下である必要がある。

だから、扶養家族2人の裏には、
本当に養っている5人とか、8人とかがいるんだと思う。

道理で、みんな精神年齢が高いわけだと思う。

この貧しい国で、「家族」という言葉の重みは、日本と違う。
ひしひしとそれを感じ、身が引き締まる思いがする。