Wikipediaで「サウンド・オブ・ミュージック」の項を見たら、
>実話ではあるものの……ヒトラー自身がオーストリア人であることをはじめ、当時大部分のオーストリア人がアンシュルスに積極的に加担していた史実に対する国民感情を逆撫ですることもあり……同地での上演は稀である。
とありました。
オーストリアだけはあの話をあまり知らない、ということのようです。
そう考えると、同様に、世界で広く名作と見なされているのに、何らかの理由で日本では知名度の低い映画や小説、といったものもありそうに思えます。
(件のWikipedia記事はミュージカルの解説ですが)
もしそういうものがありましたら、
・タイトル
・おおまかな内容
・なぜ日本ではあまり知られていないのか
を教えてください。
よろしくお願いします。
タイトル:
Withnail and I (1987年、イギリス映画)
おおまかな内容:
1969年。ロンドンはカムデン・タウンに住む二人の売れない役者、ウィズネイルと僕。酒とドラッグに溺れる貧乏な毎日に嫌気がさした僕は、ウィズネイルの叔父(モンティー)が持っている田舎のコテージで素敵な休日を送ろうと目論むのだが…。
……と書くと何のことはないように思われるかもしれませんが、とにかくすごい映画です。お金がなくて暖房も使えないなか「温感湿布薬(軟膏)」を塗りたくるなど、あまりに行動がおかしいのでツボが合わない人は合わないようですが、ツボるととことんツボるという作品。ウィキペディアにも書かれていますが、英米圏では「カルト的人気」……というか、超メジャーで、なおかつカルト的な人気です(イギリスでは、87年から90年代前半に映画を見ていた人で、この映画を知らない人はいないというくらい)。Kings of Leonの曲で歌われていたりもします。
予告編:
なぜ日本ではあまり知られていないのか:
ウィキペディアにありますが、「日本では吉祥寺のバウスシアターで限定的に上映されたのみで、ビデオやDVDも未発売」だからです。この時期、単館ロードショーは多くあり、単館の作品だからソフト化されないということはなかったので、『ウィズネイルと僕』がソフト化されなかった理由はわかりません。同じくジョージ・ハリスン(元ザ・ビートルズ)の映画会社の製作で、もっと「マニアック」な作品はレンタル屋にもあったし、夜中のテレビでもやっていたのに。
※「日本では翻訳されていないから」などの理由で日本で知られていない作品は山のようにあるので、劇場公開があったにもかかわらず、あまり知られていない作品を挙げました。
エルフリーデ・イェリネク『ピアニスト』
1983年の小説作品『ピアニスト』はミヒャエル・ハネケによって映画化され2001年のカンヌ国際映画祭でグランプリに選ばれている。
2004年 ノーベル文学賞受賞
ノーベル文学賞をとった名作で、日本で知られていないものは多いようです。
儲かる本にならないから、大手が積極的に出版しないからでしょう。
「地獄の黙示録」で著名なコッポラ制作・総指揮の『ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』
緒形拳が主演していました。
三島由紀夫の伝記映画です。芸術性が高いと批評はよかったです。1985年度のカンヌ国際映画祭最優秀芸術貢献賞をとっています。
遺族の抗議があり日本ではロードショーされませんでした。DVDも販売されてません。国内では
調べてみたら、YouTubeでは試聴できました。
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