3月5日、自民党議員として福島の大熊町・双葉町に所在する東電福島第一原発を視察して来ました。昨年の3月11日の地震・津波被害による電源喪失、原子炉建て屋の爆発、核燃料のメルトダウン・メルトスルーから1年が立とうとしています。

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政府は事故収束のステップ2:冷温停止常態を宣言しましたが、この写真の通り、瓦礫の撤去もままならない、まだまだ安全化の道のりは遠い、その実情を視察して参りました。


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5日8時、広野町のJヴィレッジに集合、そこで本日の視察経路・概要説明、そしてタイベックの防護衣装着、マスクの上部にも防護服の前・後ろにも識別を可能とするため、名前「サトウ マサヒサ」が記載されています。


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また出発前に医師の方から改善された医療体制を確認しました。これまで心筋梗塞で亡くなられたり、熱中症、またはクレーンの事故でドクターヘリの出動等もありました。現在は、Jヴィレッジや第2原発だけで無く、第一サイト内の5号機・6号機近くに診療所を開設し、救急医療の医師、放射線医療技師、看護師も24時間態勢(2泊3日のローテーション)で勤務しています。

またJヴィレッジにもコンビニ(?)が開設されていました。格段に生活勤務環境が向上してきました。彼ら東電・協力会社の作業員方々が安全化の為の原動力です。よろしくお願いします。


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いよいよ、防護服を装着、Jヴィレッジを後にし、20Km先の第一原発に向かいます。所々、ホットスポットがあり、大熊町に入ると5~6μSv/hや原発近くの交差点では13μSv/hを超える所も。原発サイト付近も雪です。3月に入っても大熊町で積雪があるのは例年ではないようです。作業員の方々、厳しい環境ですが、頑張ってください。

佐藤正久オフィシャルブログ ”守るべき人がいる” 佐藤正久オフィシャルブログ ”守るべき人がいる” 第一原発内の免震重要棟に到着(左写真の奥の建物)、中越沖地震の教訓を踏まえ、3月11日の約8ヶ月前に完成したばかりの免震重要棟、これがなかっtら、原発事故の拡大を防ぐことはできなかったと思います。地震でもこれが残り、放射線を遮蔽できたから、吉田所長(当時)以下がサイト内で踏ん張れました。ただ、関電を含め他の電力会社はまだ免震重要棟を原発には整備しておりません。早急な整備が必要です。

右側の写真はは重要免震棟への入り口、ここは約30μSv/hありました。高性能のコンクリートを使用したために、放射性物質がコンクリート内に入ってしまった要です。


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免震重要棟の中ではマスクも外す事ができます。所長の高橋氏から各種説明を受けました。当初は多くの作業員が雑魚寝をしながら、懸命に事故の拡大防止にあたった場所です。現在も24時間態勢で勤務しています。説明では2号機の圧力容器底部の一部の温度計が高い値を示してマスコミも取り上げましたが、現在6個の温度計の内4つは正常で、今後、夏までに新しい温度計を入れるようです。


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いよいよ原発施設内を車からではありますが、マスクを装着し、視察を開始します。右の線量計の写真は、途中、125μSv/h示した箇所です。一番高いところで900μSv/hありました。(続く)


その2では各号機等の視察状況です。