ムービーファイルをiPhoneやiPod用に一発で高速変換するシンプルなフリーソフト「iPodME」

コーデックなどのインストールが一切不要で、本体ファイル1個だけで完結しているフリーの変換ソフト、それがこの「iPodME」です。通常の変換ソフトとしても非常に優秀で、X264あるいはXviDに変換するソフトとしても使い勝手が非常によいです。

ffmpegをベースに作られており、大量のファイルを一気に変換したり、ドラッグ＆ドロップでお手軽に変換したり、変換している最中にさらに次の変換したいファイルを追加したり、変換終了後に自動的にパソコンの電源を切ることも可能です。CPUがさほど高速でない環境も考慮に入れられており、バックグラウンドでCPU使用率を下げてこっそり変換させることもできます。複数コアのCPUについても自動認識して最適化するため非常に高速です。また、変換速度重視の設定や画質重視の設定など6種類の設定を簡単に切り替えることが可能で、細かい変換オプションも指定できます。さらに字幕ファイル(.srt)を読み込ませることによって字幕付きのムービーに変換することもできるようになっています。

というわけで、ダウンロードと実際の使い方などは以下から。
iPodME << Noda’s Dev Blog

上記ページにアクセスしたらクリックしてZIPファイルをダウンロードして解凍します。

この「iPodMe.exe」が本体。これ以外は何もありません。クリックして起動しましょう。

これが初期画面、いたってシンプル。

左下の「Add files」をクリックするか、あるいはこのようにして直接ファイルをドラッグ＆ドロップして、変換したいファイルを登録します。

縦と横のサイズ、いわゆる解像度は640×480・480×320・320×240の3種類から選択可能

速度とファイルサイズについてはこのようにして基本6つあり、上に行けば行くほど変換速度は遅いが画質は上昇し、下に行けば行くほど変換速度は早くなりますが画質は下がります（「size」は「smaller size」、「quality」は「best quality」の略だそうです）。

あとは「Convert」をクリックするだけで変換開始

変換中はこのようにして状況が表示されます。ETAが残り時間。参考程度にCPUがCore i7 2.67GHzの環境で、ファイルサイズ83.9MB・1280×720・30fps・31秒のファイルを480×320・「Fast, size」で変換したところ、6秒で完了しました。

なお、Profileから「Custom」を選ぶとこんな感じで細かく設定が変更できます

x264かxvidかを選択

クオリティ指定

クオリティ指定か平均ビットレート指定かアウトプットサイズ決め打ちかを選択可能

平均ビットレート指定ではkbpsで数値入力

アウトプットサイズ決め打ちでは仕上がりのファイルサイズをMBで入力

音質も指定可能です

「More options」をクリックすることによって、さらに細かい設定をすることも可能。「Shutdown when finished」にチェックを入れれば全変換終了時にWindowsをシャットダウンして電源断、「Stretch video to fit size」にチェックを入れれば指定した解像度に引き延ばし、「Fix aspect ratio」にチェックを入れればアスペクト比を固定、「Process priority」からはCPU優先度が指定できます。

個人的には、AVCHDファイルが一発変換できたのが非常にナイスです。